君と花火とキス

「ねぇ」

「……ん?」

横を見ると彼女の顔がすぐ近くにあった。長い睫毛がよく見える。そのまま唇に柔らかい感触があった。

「え」

風が吹き彼女が髪をさっと耳にかける。

「だい」

彼女が言った時、大きな花火が上がった。聞こえなかったけど、僕には分かる。

「大好き」

僕は彼女に顔を近づけた。

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