さやかのとなりには誰がいますか?

@sayakanotonari

第1話 未来の自分へ

離婚届けを夜中に2人で書いた

これは自分の希望してたこと

ずっと別れたかった

記入のあと、ほっとした

これでいつでも自由になれる。

子どもが大きくなれば

絶対に熟年離婚してやる。と決めてた

でも3人の子どもを抱えて離婚は

まだ今はできないと自分に甘え

旦那を利用していた


暴力も借金も浮気もしない旦那

でも、合わない。

会話が続かない、つまらない、

魅力を感じない。

この人のために妻でいたいと思えない。


でも

それならどうして結婚して子ども作った?

それはいちばん自分が

過去の自分に問いたい。

当時は好きの気持ちがあったのは確か

なのに今はどこを好きになったかすら

思い出せない。


この文章は日記のような

小説のような

未来の自分が見返すためにも

現在の記憶を記録したいと思う。


結婚期間中に一度別の人を好きになった

その人の全てが好きだった。

でも既婚で子どもがいる自分は

いけないこと。と思って

その恋を終わらせた。

これからは、それもしなくていい。

もちろん子どもとの生活を落ちつかせるのが

いちばん。

子どもを悲しませたり犠牲にしてまで

恋人を作る気もない。

ただ、辛い時に心の支えになってくれる人が

いたらいいなとは思う。

本来ならそれは夫婦の役割だろうけど

旦那には頼ったり甘えたり

愚痴を言ったり弱音を吐いたり

できなかった。

弱い自分を見せれなかった。

見せたくなかった。


現在は離婚届を記入してあるが

子どものタイミング、手続きのタイミング

引っ越しのタイミングを考え

春までは保留にしている。

旦那に黙って提出したり

するつもりもないし、子どもへの

説明もしないといけない。

ただ気持ちが、変わることは今後ないと

いう意思を遺すためにも

離婚届は書いた状態。


未来のさやかのとなりには

誰かいてくれるんだろうか。

それとも1人なのだろうか。

大きくなった子どもたちのそばで

さやかは笑えているだろうか。

また今の自分への後悔はないか。


いつか読み返したくて

文章に全て素直な気持ちを重ねてみる。

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