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目次
セレーナード シューベルト 白鳥の歌より
ルージェさま
サーシャ
ひら
どれだけ お会いしたかったことでしょうか
わかりますか
サーシャ すまない
結ばれないのでしょうか
駄目なんだよ
どうしても駄目なのでしょうか
湖のほとりに座りましょう
そうしよう
いつか
蝶が舞っています
いつの日にか会えませんか
ひらり
白鳥がいます
どうした
向こう岸に渡るまで
わかっている
ほら
これでいいかな
はい
離したくない
私もです
だが
どうして なぜですか
離さないよ
神さま
どうか
この時が止まりますように
必ず
また
会えるよ
白鳥が遠くに行ってしまいます
迎えにいくよ
見えなくなっていきます
だんだんと
だんだん
王子さま
いえルージェさま
白鳥がこちらを向き始めました
そうだな
こちらに向かってきました
そうだな サーシャ
私の心を覆ってください
わかった
私を
そうです
やはり
離さないでください
私はなんて意気地なしなんだ
神よ
私の心を突き刺してくれ
空と優しいルージェさまの
お顔がみえます
今度は
空に星がみえてまいりました
ルージェさまと
星が
私を見つめています
私には
ルージェしか見えぬ
でも
もう
ルージェさましか
見えません
星たちが
きっと
怒ることでしょう
かまわぬ
サーシャを支配できるのは
私だけだ
王子様
シャルダン
なぜ
お会い出来ますでしょうか
ああ
申し訳ありません
お待ちしております
ルージェ王子様
私の弱い心を
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