第44話 ゲーム開始

 「ゲーム開始だ」とティルジン王が言うと、ティルジン王は右手に大きな青い炎を出した。そしてレイの方に投げようとしたが、レイの後ろから黄色い光が飛んでいき、青い炎を飲み込んだ。

「レイさんに手は出させない」カルデとレブンは立ち上がってティルジン王の前に立ちはだかった。

「好きにすればいい、だがお前らの相手は私ではない。カドラだ」

「っ!・・・それでも僕は逃げない」カルデは少し不安はあったが、勇気を出した。

「父親としてできることはなんだってする」レブンは顔を引き締めた。

「お前らが相手とは・・・つまらないな」とカドラは文句を言った。

「つまらなくて悪いですね」カルデはカドラを睨んだ。

「弱いくせに良い根性だな」とカドラはにやけながら言った。ティルジン王はレイの方に歩み寄り、拳を作り思いっきりレイを殴った。

「ボコッ」レイはムキになってティルジン王にやり返した。

「ボコッ」

「意外とやるな」とティルジン王は笑いながら言った。するとティルジン王は人差し指に青い光を灯した。嫌な予感がしたレイは近寄ってくる青い光に手で身を守ろうとした。

「スゥジュッ」とレイの腕に光が焼けるような痛みをはしらせた。

「い˝っ」光が当たった左腕は肉が見えていて、血が垂れていた。すると、

「ドッ」とレイは腹を蹴られた。

「ゲホッ」レイは地面に倒れて手をついてしまい、腕に痛みがはしり、痛みのあまり力が抜けて顔面から地面にぶつかった。

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