第10話 雲の中のドア

 ”では移動します。” レイが文字を読み終わると同時にキィダは勢いよく空に向かって飛んだ。勢いよく飛んではいるが、中にはゆれが届かなくなっているらしく、レイが転ぶことはなかった。上空まで来ると、レイが迷い込んだ大きな森が見えた。森はレイが思っていたよりも小さかった。すると、

”あの森は端まで行くとループするのです。あの森を囲んでいる光が見えますか?中にいる者にあの光は見えません。" とキィダが教えてくれた。キィダはさらに上へ行き、雲の上まで来た。すると左側に1つだけ小さな雲がポツンと浮かんでいた。キィダはその雲に近づくと、雲は

「モコモコ」と膨らんだ。キィダは大きくなった雲の中に潜り込んだ。雲の中は白い壁で覆われていて、目の前には大きくて白いキラキラしたドアがあった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る