第6話 黄金の光

「ぴちょん」と冷たい水がレイの頭に当たり、レイは目を覚ました。周囲を見回して、どうすることもできないのを思い出した。

(これからどうしよう・・・)とレイはこれからのことを考え始めた。すると、空が急に

「パッ」と一瞬だけ眩しく黄金に光った。レイは目がチカチカするのがなくなると、空を見上げた。空は相変わらず朝のようにさっぱりした雰囲気を帯びていた。レイは気のせいだと思って、またこれからのことを考え始めた。すると次は

「バチンッッッ!!!」と雷が落ちたような音が鳴り響いた。レイはビックリして飛び跳ねた。すると左側に何か黄金に眩しく光っているのがあるのに気が付いた。レイは恐る恐る光っているほうに行き、何なのか確かめに行った。近づいていくとさっきの雷のような音の正体がわかった。光っているのは丸く黄色いものだった。まるでガラスのように半透明なもので何よりも驚いたのは浮いていたことだ。丸い光っているものの周りの木や地面の草は燃えたり焦げたりしていた。

(あんな雷みたいな音をたてて落ちてきたのに、この丸いものはなんで傷一つないんだ?)とレイは不思議に思いながら、丸いものを眺めていた。すると丸いものは

「スッ」と本の形になった。本は相変わらず黄色く、ガラスのように半透明だった。本はレイの目の前まで来ると勢いよく開き、開いたページに金色に輝く文字を浮かび上がらせた。

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