二本松城(日本100名城No.11)
小峰白河城を後にして、次の目的地は二本松城。
最寄り駅は、二本松駅。
“週末パス”を利用して乗り放題なので追加料金は無し。
白河駅からは郡山駅で乗り換える。ここで途中下車して駅ビルの飲食店で昼ご飯を食べる。
食事の後は再び移動開始。
移動中は、真帆が僕にぴったりくっついて、お城のこととか何かと話しかけてきた。
お城のことであれば、僕より伊達先輩に聞けばいいのに、と思いつつ話し相手になっていた。
「これまで、どこのお城に行ったの?」
真帆が質問してきた。
「ええっと…。結構たくさん行ったな、有名どころだと、大阪城、名古屋城、松本城とか、そのほかもたくさん。40ぐらい行ったかな?」
横から伊達先輩が割り込んできた。
「今回の福島県の3つを回ってちょうど40よ」
「へー、凄いですね」
真帆は感心したようだ。そして、続けて尋ねて来た。
「まだ行ってないところは、どこ?」
「えーと。遠いところは全然行ってないよな。北海道とか沖縄、四国、中国地方も」
「いいなー。私も沖縄行きたいなー」
「今回みたいに、遠征があればいいんじゃない?」
「沖縄に遠征か…。沖縄にはライブ関係のコネがないからなー」
真帆は少し考え込んだ後に、ひらめいたように言う。
「別に自腹で旅費を出せば、ライブ関係なくても純ちゃんたちと一緒に行ってもいいよね?」
「え? まあ、良いと思うけど…」
そんな話をしていると、二本松駅に到着。
駅前に出ると、道の端は薄っすらと雪が積もっている。
歩道の中央は、かろうじて雪は解けているのでとりあえずは問題なく徒歩移動ができるようだ。
二本松城までは、駅から徒歩で20分かかった。
途中、アップダウンのある道のりだったが、山城に登る時のような登山レベルではない。舗装された道ばかりだったので、ちょっとは楽だった。
さて、
二本松城は、室町時代に二本松氏によって築城されたのが始まり。
1586年に伊達政宗によって、二本松氏は滅ぼされ、その後は片倉景綱、伊達成実、蒲生郷成などが城代として入城。
江戸時代には丹羽光重が入城し、明治維新まで丹羽氏の居城となった。
1868年、戊辰戦争で新政府軍の攻撃で落城。
明治に入って廃城令によって城は廃棄されたが、1982年に箕輪門と附櫓が復元。平成に入ってからは、本丸の復元、天守台や本丸石垣の整備がされた。
立派な石垣が見える入り口あたりから、天守台まで移動するのだが、まあまあ距離があって坂と石段が意外にきつかった。
ようやく到着した天守台からは辺りの山々を見ることができた。
歴史研とO.M.G.のメンバーはスマホで石垣とか自撮りとかせっせとやっている。
二本松城を堪能したあとは、郡山へ戻る。
そして、まだ少々早い時間ではあるが、ホテルにチェックインできるのらしいので、皆でぞろぞろとホテルに向かうことにした。
郡山駅からはバスで、開成山公園の近くまで。
7人が利用可能な和室の部屋。結構広い。
今回の旅費だが、真帆と伊達先輩が話し合って、当初、僕はO.M.G.の遠征に付いて行くということで、僕の分はO.M.G.が全額負担してくれる予定だったが、歴史研の城巡りと合同になったのでの半分は歴史研の部費から出すことになった。
O.M.G.としては、当初の出費が半分になったし、歴史研としても部員3.5人分の旅費で良くなったので、Win-Winとなったらしい。
O.M.G.のメンバーと僕は、ライブハウスに向かわないといけないので、2時間ほど休んでから、夕方には再び郡山駅に向かうことになった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます