ニンゲン
人間はその一生で
汚れや澱みを
その身に重ねながら生きる
間違いもせずに
嘘ひとつ吐かない
傷ひとつない魂なら
それは人間でなくて天使だろう
そのひとが魅力的だったのは
沢山のものを背負いながら
生きてきたからではなかったか
その胸に抱きながら祈りにかえて
人間とは綺麗事だけで
生きられるものではない
生きるということは
生臭く、時に醜くさえある
そんな全部を、自分として認めて
だから、その言葉には力と温もりがあった
それが、人々を惹きつけてやまなかった
同時に非難されもしたけれど
人間として、人間らしく生きた
人生を全力で駆け抜けていった
「生きることは愛すること」
享年99歳。
柔らかな笑顔が
合掌。
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