叱られて

怒ってくれるひとが

誰もいなくなってみると

叱られたことすら懐かしい


この世とあの世に離れた今は

親の代わりに自分で自分を

つぶやくように叱ってみたり


随分、気弱になりました

おとうさん、おかあさん

「しっかりせんね!」と言われたい


叱られて

泣きべそかいて見た夕焼けは

優しい色をしていました


むかし、むかしの想い出です

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る