ちいさなほし

綺麗で小さな星をみつけたつもりで

いつも眺めていたんだ

そしたらそれはね

星じゃなくて

遠く遠くの灯火だったんだよ


たったひとり

大切なひとに届きますようにと願っている

そんな希望の灯りなんだよ、って

夜明けの窓辺にやってきた小鳥が

教えてくれたんだ


どうかどうか、と

一心に祈り続ける

願いの灯火



だからぼくもせめて

願いの灯火に

祈りたいと思ったんだ


優しい想いが愛するひとに

届きますようにと



小さな星みたいな

その灯りを見つめながら


独りぼっちのぼくだから


せめて

知らない誰かのために

祈りたくなったんだ


祈りたくなったんだよ


小さな星のような灯火に

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る