ひとのみち

人生を歩きながら

わたしは

色々な空があることを

その度に知った

無数の空を見てきたけど

ひとつとして同じ空はなかった



静かに降り続ける雨も

心をかくまってくれる雲も

あることを知ったのは

空が晴ればかりでなかったから



涙に暮れる日があっても

笑顔を忘れることがあっても

思い出せたらいい、慈しんできたものを

優しい気持ち、手の温もり

忘れえぬ言の葉、美しい想い出

愛して、愛されたこと


どうか、どうか……。



誰もが知ることのできない明日に向かって

今日を歩いている

ひとのみち、というのは

厳しくも、なんと愛おしいものであろうか

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