第2話


「はい、これ飲んで。」


一男が鞄から取り出した飲み物をくれる。


「いつもありがとうございます。」



毎回飲みたいと言ってたら用意してくれるようになった。

ケーキを買ってくれたりもする。

ゆっくり育てたからかな。



一男は私のことお姫様扱いしてくれる。優しく丁寧に接してくれるから切り離せない。

好きになることはないけれど、この穏やかな人がいてくれることに安心する。



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