第9話 治したいけど、治せないこと

わたしの家での一人称は、自分の名前だ。

ぶっちゃけ、人前では恥ずかしくて使わない。お客さんの前では、もちろん「わたし」と言う。


兄弟の友達の前では、人による。ずっと昔から知ってる人なら、自分の名前で呼ぶし、あまり知らない人の前では、やっぱり恥ずかしいから、使わない。


しかし、沖縄では、自分の名前が一人称だったりするらしい。なんか、聞いたことがある。わたしは沖縄に生まれたら、いつまでも〇〇ねぇ〜、みたいに使えたかもしれない。


いつか母親になったら、自分の名前が一人称は変だと思う。どこかで治す必要がある。

子どもを産んだら、自分のことを「ママ」って呼ぼうかなぁって、たまに考えるよ。


わたしの"わたし"を、なんで、ひらがなで書くか、ちゃんとした理由がある。

好きな作家さんが、わたし、とひらがなで書くからなんだ。童話作家さんだよ。安房直子。


ひらがなって、なんか良いよね。

おかゆどんってハンドルネームも、ひらがなだし!ひらがなは柔らかいし、可愛いのよん!

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