「そのつもりはないだろうけど」2021年7月20日
新生活をしていて、ふと過去をを思い出す。
アイツが俺の就職活動中に持ってきた募集してる企業の紙は、どれも寮付きのところだった。しかもかなり実家からかけ離れていた。
アイツは一人立ちさせるためとかほざいていたけど、思い返すとゾッとする。
もし俺があのまま寮付きの企業に勤めていたとしたら、今のこの生活はないのかもしれない。
ちょくちょく実家に行ってたから異変に気がついたしし、1人暮らししてたから松井さんと出会えた。
今の会社に勤めれたことで、家が買えた。俺が勤めてる会社は、創業75年の歴史がある。そのおかげか分からないけど銀行からの信頼が厚いので、不動産関係には強いらしい。そんな感じのことを上司が言ってた。
ま、、、アイツは上手くいかなかったから、俺を悪者にして実家を追い出し、未成年だから母さんが俺の口座管理すると誘導し、家族とはいえ口座管理って面倒で母さん疲れたとこにアイツは俺が代わりにやろうかと声をかけ、今に至る。
もしあのまま寮付き企業に行ってたら、どうなってたことやらと思った。
実家から遠いから口座2つ作って片方は俺、もう片方は実家で給料はこっちに振り込みされて、アイツにずっと盗まれ続け、気づいたころにはもう手遅れで裁判する金もない状態で泣き寝入り。ありえなくもない話だ。
さらに言うと、舞子は犯されてただろうな。
この前舞子が、ラブホ社会見学の時に覆いかぶされたとぽろっと言った。
しかもまた来ようと言ってたそうだ。
舞子はネットを見れない情報弱者にされてたし、天然さんでアダルトなことにはあまり関心を見せない感じの子だ。だから色々と分かってなかった。
アイツの会社の人で親娘でラブホて社会見学しに行っている人がいるって、アイツは説明して連れてこられても舞子は不思議に思わなかった。
本能って分かってるんだなと思う。
舞子はゾッとしたから、すぐに引きはがしたそうだ。
考えたくもないが、そういう人生になってたかもしれない。
だから進路の先生には感謝しかない。
アイツが寮付き企業を出してきたとき、色々なことを説明して阻止してくれた。
進路の先生としては俺には寮は向いてないからそう言ってくれただろうけど、結果的に今がある。
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