「明日はXデーかな」2021年6月5日夜②
明日は以前から母さんたちが行こうとしてた、美術館の展覧会らしい。
『彼はついてこないんだ』
『パチンコ行くとは言ってたけど、GPSの出番かな?』
「俺、見張るね」
『自分が乗ってる車の鍵を持っていっちゃう事にする』
母さんが仕事で乗る車とアイツがもともと乗ってた車がある。
「その方が確実に乗るね」
『だから、そうなるように仕向ける』
『私も見る』
「楽しんできた方がいいから、俺が見る」
『なら私はHardBankの見守りマップを見る』
『場所が確認できなかったら、LINEするわ』
「了解」
色々責任を感じているのかな、、、そりゃそうか、、、
『そろそろ、ご飯作るわ』
『お腹すいてないから、食べたくないけどね』
「食べろ、もたん、最近暑くなってきたし」
『1週間で、体重マイナス4㎏に突入』
「倒れないでよ」
『太りすぎてたから、ちょうどいいんだけどね』
「日々消費する量は、食べないと、、、」
『お腹なってても、食欲がわかないんだわ』
『色んなこと考えて不安になればなるほど、お腹がキューとなって、それでお腹が張ったみたいになる』
「明日は楽しんで来い、リフレッシュだ」
『分かった』
『週末、家にいても、ちっとも気が休まらん』
『どこに行こうと、彼ついてくるし、明日だけは来ない』
「監視かよ、、、」
『舞子の友達のおかげだけど』
「母さんと舞子とその友達の3人で行くんだっけ?」
『父来るなら、友達、来ないって』
『事後報告したった』
「アイツが俺にしたことやろ、事後報告って」
『のけ者にされると、こうなるんだ、コイツって思った』
『かなりいじけてたわ、、、』
最初、発覚した時よりかなり温度下がってきてるね、、、
そりゃそうか、、、
「今までお互いのことって、アイツ挟んでたやん」
「それで情報操作されてた感がする」
『それは今になって、そう思うわ』
『色々と米美から話を聞いて、さらに思った』
『彼の言ってること、聞いてなかったこと、色々とある』
「俺、説明下手だけど、下手なりに言いたい」
『私もあまり説明は上手い方じゃない』
「薬マジでキツくて相談する余裕なかった」
『分かる』
『鉄分の薬を飲んでた頃、お腹緩くなってよくトイレに行ってた』
「それでやめれるなら、予約も消したんだよ」
「アイツの言われるがまま」
『どっちかって言うと医者も誘導したのは、彼かも?』
『会社に障害者いるのは知ってるから、ある程度、知識はあるじゃん』
『こう言えば、医者はこいういう薬を出すみたいなこと』
「だもんでさ、それが伝わってないって知ったとき、マジクソって思った」
「検査結果と予約取り消しの経緯」
『そうだね、彼からふっかけた感じだよね』
「分かってて色々誘導してるから、マジクソや」
『ギャフンと言わせたい』
「アイツが読み間違えたのは、俺の行動力だね」
「俺はあいつの思ってるほど、何もできない訳じゃない」
「やり方を知らなかっただけで、知った今は前と違う」
「心療内科を一人で行ったのが良かったんだと思う」
『そうさせたのも、彼』
『多分、米美の周りにいい人がいっぱいいたからだよね』
『だから、変われたんだよね』
「みんな癖のある人ばかりだよ?」
『どの職場も変わらんって』
お互いの職場の愚痴とか近況とかを話しだしたら止めらなくて、気が付いたら日付を越しそうになってたから、明日のこともあるし寝ることにした。
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