一行一行が、まるでクロスワードパズルのヒントのようだ。
すべのマスを埋められるかどうか分からない。
最後の答えが何なのかも。

詩を読むときに私は二通りのアプローチを試みます。
一つは作者の意図をくみ取ろうとしながら読む。

もう一つは、自分ならどんな心情を
この言葉で表すだろうか？と自身に置き換えてみる。

今回は後者でした。

”あなた”は、そして”みんな”はどこにいるのか？
私の場合は、私自身の中に居ました。

社員食堂のいばり散らすシェフの料理は食えたものじゃなかった。

時に蒼色を、時に眩しいコバルトブルーの闇を移動する。そこにも言葉があり、文字があり、詩の連作ができて、意味がない怒りや哀しみを伝えたいのに、やはり言葉がある。表現方法は自由だけど、編み出すためには言葉が必要だ。そこだけが逃れられないから、移動したくなる。

確証はない。今日を生きるのみだよね。

おそらくですが、
”時間”と言う抽象的な概念を持っているのは
人間だけだと思います。

他の生き物は”手順”を知っているだけで、
時間を感じてはいないだろうと思います。

例えば太陽が昇るのは、
時間が来たから昇るのでは無くて、
手順が整ったから昇る訳です。

必要な手順よりも時間を優先するのは
人間ぐらいですからねぇ。

えぇ、まったくです。
変な話ですねぇ。

子供の頃に「織姫と彦星」の話を聞きながら、
「だから怠けてはいけないんだよ」と
教訓めいて話す大人に、

無理やり夫婦を引き裂いて置いて
一年に一度しか合わせない方が酷いだろう！
この人は頭がおかしいのか？

と思った。