チャプター 5 お姉ちゃん・猫・亡霊

大好きだったお姉ちゃんを交通事故で失ってしまったオレ。


オレのせいでお姉ちゃんは亡くなったと、負い目をずっと感じている。


道路に飛び出したオレを助けるためにお姉ちゃんは車にはねられた。



ある日のこと。

その大好きだった姉とそっくりな女性を見かけて、驚愕する。


面影があるとか、横顔が似ているどころではなかった。

姉は双子の姉妹だったのかと思うくらい似ていた。


当然、その日からストーカーストーカーストーカー


眼福眼福眼福

何をするでもない、美しい姉を見ているだけで幸せだった。


ところが、現実はそんな甘いストーリーでは終わらなかった。


ある日、姉は物陰から覗いているオレを見つけて、歩み寄り、とんでもないことを話し始めた。


「いい、よく聞いて。悲しいけどアナタはもう死んじゃったのよ?」

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