6 なんでタイヤは黒一色なの?
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6 なんでタイヤは黒一色なの?
私たちの生活になくてはならない「タイヤ」。
このタイヤは自転車から始め飛行機にまで見られますが、
不思議なことに皆が約束でもしたようにタイヤの色は黒しかありません。
車両のデザインや色はバラバラなのに、なんでタイヤは黒一色なの?
今回は「タイヤが黒一色である理由」について見てみましょう!
時は1888年、
イギリスの獣医師J.B.(ジョンボイド)ダンロップによって自転車用の空気入りタイヤが発明され、
1895年にフランスのミシュラン兄弟が自動車に空気入りタイヤを付着したのが
初めての自動車タイヤです。
この頃のタイヤは白色や飴色で、黒ではありませんでした。
当時のタイヤはゴムの樹の樹液を固めて整形しただけの代物で、耐久性に劣りました。
そんなタイヤが黒色になるのは、1912年のこと。
ゴムにカーボンブラックと呼ばれる炭素の粉末を混ぜると、
強度が高まることがわかりました。
なのでカーボンブラックを補強剤として混入したのですが
この色が名前どおりに黒だったのです。
カーボンブラックは紫外線を吸収する働きもして、
自動車のゴムタイヤの補強剤としてうってつけの材料です。
道理で100年余りに渡ってタイヤの色は黒が主流だったのです。
最近は低燃費やエコをうたってカーボンブラックの混入量を減らし、
ゴムの補強剤としてシリカ粒子を微細化したホワイトカーボンを使用しているそうです。
なのでカーボンブラックは着色にわずか使用される程度です。
でも、色付きのタイヤを見たことある方もいると思います。
実際、ホワイトカーボンに色を入れたり
サイドウォールの意匠をアクリル性着色料で印刷したりで
カラータイヤを作ることもできます。
それにもかかわらず、市場にほとんど出回っていないのは、
きっと「タイヤは黒が常識だ」という
人々の既成概念が大きな原因ではないかと思います。
今は黒いタイヤが当たり前と思われていますが、
この概念が消える時にはもしかするとカラータイヤを見られる時代になるかもしれませんね。
皆さんはカラータイヤの使用をどう思いますか?
皆さんの意見をコメント欄に残してください。
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