ハッピータイムプラン?
実家の家の電話には、仕事の電話と、それを上回る数のセールスの電話、プラス最近はなぜかなくなりましたが詐欺電話がかかってきます。実家にいない時には留守電に入ってますが、就業時間中にはナンバーディスプレイをつけていないので一応出ます。今回かかってきたのもそんなセールスの電話だったんですが、ちょっと面白かったので書いておこうと思います。
まず、こういう電話の特徴として、名乗らずに出たら少し黙るんですよね。なんでしょうね、あれ、不思議です。そして今回の人はこちらの名前を知らずにかけてきた人のようでした。私が「もしもし」と言って出たら、少し間が空いてから、
「関西電力の電気代がお安くなるお知らせを」
と言い出したので、
「また来たか」
と、思いました。多いんですよ、このタイプ。いくつか聞いてみたけど、大抵は電気会社の代理店だかなんかで、他の会社にしたら関西電力より安くなりますよ、と話を持っていかれます。でも関西電力のーって言い張るんですよね、ギリギリまで。
あまりにめんどくさいので、一度関西電力に電話して色々話を聞いたら、今のプラン以上に安くなるのはないという話でした。条件によっては色々安くなるのとかあるらしいけど、そういうのに当たらないので。
それで、
「関電に聞いたけど、安くなるプランはないって言ってましたよ」
と言ったら、
「いえ、プランを変えろとかそういう話ではないんです」
と言うもので、そんじゃどう言うのか話を聞いてみようとこんな会話になりました。
「『はっぴーぷらん?』というものをご存知ですか?」
「いえ、それは知らないです」
「実はそのプランで69才以下の一戸建てのお宅は安くなることがあるんですが、60才以下でいらっしゃいますよね?」
と、まずこちらの情報何もないんだろうなという発言がありました。でも一応続きを聞いてみようか。
「そうです」
「でしたら、太陽光発電になさってですね」
「あ、ソーラーつけろって話ですか?」
「いえ、ソーラーをつけてくださいという話ではないんです。ただ、そのプランですと、太陽光発電にした場合、今よりお安くなる可能性がありまして」
「つまり太陽光発電にしろって話ですよね?」
「いえ、太陽光発電にしてくれという話ではなくてですね、説明の者が伺いますので、太陽光発電にした場合、値段が安くなる場合はそちらにされた方が」
「うん、つまり太陽光発電にしろって話ですよね、太陽光発電にはしませんから」
「いえ、違うんです!」
相手、声を大きくして力説。
「ただ、太陽光発電にした場合ですね、使った以上の電気を売ることで」
「うん、だから太陽光発電にはしませんから」
「いえ、太陽光発電にしてくれという話ではないんです」
うーん、もう「ちょっと何言ってるか分からない」状態。サンドウィッチマンの気持ちだ。
「でも太陽光発電にした場合の話でしょ?」
「はい。ですから、一度比較をしていただいてですね」
「太陽光発電にはしないって言うのに比較するの?」
「ですから、してほしいというのではなくて、一度比較を」
とこういう不毛なやり取りを何回も繰り返してくれるもので、いい加減めんどくさくなって、
「太陽光発電って火事になったら普通に消せませんよね? そういう場合どうやって消すとか教えてくれますか?」
「え?」
「他にも色々聞いてることあるんですが、そういう場合の話を」
「あの、もう結構です。失礼します」
と、電話を切られました。
その後でそのお姉さんが言っていた「ハッピータイムプラン」ってのがなんだろうと気になって調べてみたんですが、おそらく関西電力がやっている「はぴeタイム」というプランのことを「ハッピータイムプラン」と言ってたか、発音でそう聞こえたんじゃないかなと思いました。
どういう内容かと言いますと、オール電化にしてるとか、いくつか条件があり、それを満たした人は安くなる時間がありますよ、というプランです。そういやオール電化なので夜の安い時間に乾燥機まで自動で洗濯しておくという知人がありましたが、そういう方がそうなのかも知れません。
そして関西電力のこのプランですが、
「「はぴeプラン」は、2015年4月1日以降、新規加入を停止いたしました」
とのことです。燃料の高騰やらなんやらで、その前から入ってる人だけが継続して使えているらしい。
ってことは、今回の電話の人、うん、やっぱりそういう系でしょう。今でも本当は何をお勧めしたかったのかが気になるところです。どう考えても太陽光発電のセールス、しかも胡散臭いやつとしか思えませんが。
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