ゴダイバゴディバ

 昨日はバレンタインで、やっぱりチョコの話題が多くなります。


 そんな中、SNSで1枚の絵が回ってきました。

 裸の女性が馬に乗っている絵です。


「ゴダイヴァ夫人」


 19世紀の絵でした。


 私は知らなかったんですが、チョコレートの「ゴディバ」のシンボルマークがこの女性なんだそうです。へえ~


 チョコの「ゴディバ」は知ってるし、買ったことももらったことも食べたこともありますが、そのシンボルマークなんて意識もしたことがなかったです。そんな絵がついてるなんて全然知らなかった。ですが「ゴディバ」って会社名はこの「ゴダイヴァ夫人」から来てるそうで、初めて知ってびっくりしました。


 それで、


「ゴダイヴァ夫人ってどういう人」


 そう思って調べてみました。


 この方自身は実在の方だそうでまたびっくりです。


 ゴダイヴァ夫人は11世紀イングランドの女性です。領主である夫が領民に理不尽な税をかけようとした時に夫を止めたら、この旦那、とんでもないことを言い出しました。


「おまえが素っ裸で馬に乗って町を回ったら税金やめてやってもいいぞー」


 なんつーこと言うんだこのおっさん! 仮にも自分の嫁さんにそんなこと、信じられん!

 

 そしてこの奥さん、ゴダイヴァ夫人はそんなおっさんの言い分に対して、


「分かりました」


 と、本当に裸で領地を走ったか歩いたかした、という話です。


 もっとも、ゴダイヴァ夫人は実在したけど、当時にそういう話は残ってないので、後付だろうという説が有力らしい。

 

 伝説とするならば、なんでそんな伝説ができたのかも気になるところですが、そのあたりはよく分かりませんでした。ですが、その裸のゴダイヴァ夫人が有名チョコレートのシンボルとして残っているというのが、なんとも面白い話です。


 そしてそれに付随してもう一つ驚く記述を見つけました。


「税金をかけさせないために奥様が裸で走ってくれるらしい、みんな見ないでおこうぜ」


 領民たちの間でそういう話ができていたのに、一人だけこっそり見てた男がいて、その男の名前が「トム」と言います。そこから「覗き魔」「出歯亀」のことを英語で「ピーピング・トム」と言うようになったというのを見てもういっちょびっくりしたんです。


 英語で「ピーピング・トム」がそういう意味だというのは知ってたんですが、勝手になんとなくアメリカ発祥の言葉だと思ってました。

 だって、そういうのってなんとなくイギリスよりアメリカっぽい感じがしたんです。アメリカのトムさん、ごめんなさい!


 ということで、チョコ→ゴディバ→ゴダイヴァ夫人から思わぬ出歯亀に話が広がって、ちょっと面白く思っています。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る