レコード大賞の季節

 レコード大賞の候補者の発表というのがありました。


 はっきり言いますが知らない歌多い! 

 歌ってる人は知ってるが、歌を知らないのが多いです。


 昔は大晦日にレコード大賞を見てから紅白というのが定番だったんですが、いつからか別になりましたよね。そのあたりからもう興が全くなくなって、今では誰がいつ大賞をとってるかすら知りません。


 ですがさすがに今年はさすがに「YOASOBI」で決定じゃないのかなあ。あの歌、いいですもんね、MVもよかった。


 なんて、えらそうに言ってますが、今は音楽番組を見ることもないし、自分から進んでそういう動画を見ようと思うことも少ないです。動画サイトで見てるのは、自分の推しの動画を時々と、仕事関係の動画を必要で見るぐらいですし。

 なので逆に考えると、それだけぼーっと音楽に接している自分ですら聞いたことのある音楽、耳に残る音楽、そういうのが売れてるんだろうなあ、ということじゃないかと思います。


 もしかしたらJKなんかに言わせると、


「ふる~い、今はこれよ」


 と言われるのかも知れないですが、まあその程度にしか知らないんだからしょうがない。「優秀作品賞」と言われる作品を、本当に何年ぶりかでじっくり見て、そう思ったという次第です。


 思えばうちの推し、過去にレコード大賞にノミネートされたこともあるんですが、断ってるんですよね。当時のミュージシャンって、あんまりレコード大賞とか紅白とか出たがらなかったから。その後、プロデュースしたグループはしっかりもらってたので、なんだかなあと思ったりもしていますが、まあ時代です。


 今はその頃よりもっと興味ない人が増えてるんでしょうが、それでも年末にここやら歌合戦やらにノミネートされたら、若いミュージシャンが喜ぶのはいいなと思います。


「おばあちゃんが喜びます!」


 そういう感覚ででも、そう言って喜ぶ人がいるってのはいいことだと思います。

 

 もっと年月が経って、今そう言って出てる人たちがおじいちゃん、おばあちゃんになる頃にはどうなってるのか分かりませんが、楽しいことはあった方がいいようにも思います。


 そうそう、思い出したことがあります。私がまだ小学校の頃、母に推しの歌手がいました。今も現役で歌ってらっしゃる、演歌歌手です。調べたら今年は歌合戦に出ていないようですが、近年、見かけたことがあるし、なんだか最近もどこぞのテレビでちらっと姿を見かけました。


 その人がレコード大賞を取ったことがあるんですが、母が「きゃーっ!」と言って喜んでいたら、電話が鳴りました。近所のおばさんからです。大賞おめでとう! そんな電話だったんですが、おかげで母は、その歌手が感動して泣きながら歌ってるシーンが生で見られませんでした。

 

「気持ちはうれしいけどじっくり見たかった」


 そう言ってたのがかわいそうなような、面白いようなだったのを覚えています。気持ちはうれしいけど、母が受賞したわけではないですし、ちょーっとだけありがた迷惑だったかな。


 今もそういう風景、あるんでしょうかね。懐かしい思い出話です。

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