緑の戦線の気配……

 ここのところテレビで、


「全国でカメムシがめちゃくちゃ発生しています」


 とのニュースを目にするようになりました。


 ニュースだけではなく、ネットのお知り合いの方でも増えたと言ってる方がいらっしゃいました。今のところ、うちのあたりでは見かけませんが、関西でもエリアが広がっているらしく、テレビで見た和歌山のあたりは、そりゃもう大変なことになってました。


「こんなのが来たらたまったもんじゃないな」


 そう思ってたんですが、今朝、家を出たらいました、緑色の角ばったやつが……


 1匹は玄関を出て進行方向とは違う方の廊下にいて、のそのそ動いてるのを発見。


「うわっ、来た!」


 でも1匹だしなと、そのぐらいなら毎年見かけないことなから、まだまだ大丈夫、そう思って進行方向を振り向くと、


「うわっ、ここにも!」


 いつも、あのどんくさい「ぶいぶい」がはまってバタバタする廊下の溝の中で1匹もがいてる。


「こいつらもどんくさいのかあ!」


 助けてやるかどうかを悩みました。だって、ぶいぶいみたいに靴にとまらせて、靴が臭くなったら嫌じゃないですか!


 どうしようかなと見ていたら、


「お、自力でなんとかなりそうか?」


 緑色のカメムシ、一生懸命動いて溝の壁のあたりに足をひっかけて、必死に体勢を立て直しました。


「ぶいぶいより賢い……」


 うん、少し見直したぞ、カメムシ。


 今のところまだ2匹しか見つけていませんが、そんなに賢い、少なくともぶいぶいよりは知恵のありそうな奴らです。まさか、尖兵隊として様子を伺いに来たわけではあるまいな……


 テレビで見たご家庭では、あっちこっちにカメムシが飛びまくり、落ちまくり、臭いまくり、家に入ろうとしたら必ず何匹かがついて入ってくるらしい。家の中でも何匹かぶんぶん飛んでます。


 それから、あまりにあっちこっちにカメムシがいるからでしょうか、ついでのようにそれを食べようとしたコウモリなんかも巣をしてる、みたいなことも言ってたように思います。

 コウモリは「鳥獣保護管理法」で保護されていて捕獲が禁止されているので、もしもそんなことになったら追い出すしかできません。個人ではなかなか難しいので業者さんとかに頼まないといけないとかで、こりゃまためんどくさいことになるようです。

 そもそも臭いのであまりコウモリはカメムシを好んで食べないとのことなんですが、あまりにたくさんいたら、ちょっと珍味でも食べるつもりで食べるのかも知れないですね。たくさん飛んでたらメインの小さな蚊やユスリカやウンカをたくさん食べるより、楽にお腹いっぱいになるし。


 とにかく、色々とめんどくさそうなので、できれば来てほしくないなと思っています。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る