卯月 花が咲く月(2022)
2022/04/10の #夢に詩えば太陰暦
うっとりした乙女が、平和ぼけした世界に突き立てる詩
夢より恋より殺意がいい
2022/04/09の #夢に詩えば太陰暦
独り寝する未亡人が、官能を疼かせる詩
身寂しく渇くこころと芯の奥埋めてほしいと独りなく
恋人との関わりで虚しくなったから
2022/04/08の #夢に詩えば太陰暦
季節の行事に乗れぬ人が、一週間も寝過ごした詩
今更ながらの四月馬鹿
2022/04/07の #夢に詩えば太陰暦
死した相手に置き去りざりにされた者が、病床の許しを許容できぬ詩
言うならば、貴方に許されたくなどなかった
なんか浮かんだ
2022/04/06の #夢に詩えば太陰暦
夢を叶えたかった者達が、呪いを産むに至る詩
常に夢見て
日を焦がす
ここが黄昏
成れの果て
「ツイッターには創作者になれなかった者達の呪いが蔓延っている」というツイートを見て
2022/04/05の #夢に詩えば太陰暦
狙いを定めた狩人が、触れれぬ雪にねだる詩
陽光さえも怯むような、
あなたの肌にキスがしたい
きっとそこには痕が映える
こういう女が好きなのです。
2022/04/04の #夢に詩えば太陰暦
気怠げな自暴自棄さが、車の窓を眺める詩
どうせ、そんな
度胸なんてないくせに
あるならとっくに
私を見捨ててくれたでしょ
どうする? というだけで何もしない友に苛立って。
2022/04/03の #夢に詩えば太陰暦
遠距離に慣れぬ壮年が、今の当たり前を吟ずる詩
画面の向こうを、お前を愛す
触れぬお前を、会えぬお前を
これが遺影か、時代の反映
オンラインで社員研修をうけていてひらめいた。
2022/04/02の #夢に詩えば太陰暦
世の狂騒に気乗りしない器の持ち主が、乗り遅れている相手に呆れ果てる詩
「嘘でいい愛していると告げてくれ」
縋りつくなら他にあるじゃろ
馬鹿者、痴れ者、四月馬鹿
祭りは終わった、騒ぎは昨日じゃ
今日は真しか口にせぬ
エイプリルフールネタをしていないと気が付いたので。
2022/04/01の #夢に詩えば太陰暦
窓辺の男が、見定める詩
散るが早いは、桜か貴方か
LINEのトーク画面で桜が降っていたから。
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