　ご依頼いただきありがとうございます。

◇◇◇◇◇　夢の内容　◇◇◇◇◇

１．名前……赤羽杏子

２．年齢……四十代

３．性別……女

４．職業……ライター

５．家族構成……独身。母と弟がいるが、ほぼ音信不通。父は既に死亡。

６．夢の内容……「汚いトイレの夢」

私はどこかの駅でおりて、公衆トイレを探す。

トイレの近くに若いちゃらそうな男性二人がいて、少し警戒した。

(私は、公衆トイレはやや危険な場所だと思っている)

だが、彼らは特に怪しいそぶりは見せず、そのまま離れていった。

私はトイレに入る。そのトイレはめちゃくちゃ汚い。古い＆汚いだ。

私は夏用のサンダルをはいていて、かかとがむき出しになっている。

両足のかかとに、トイレの床の汚れがつく。

鉄さびみたいなものと、生ごみ……ザーサイ？　だ。

こんなの。味付けザーサイ

https://item.rakuten.co.jp/douhatsu/462/

私は「うへえ、汚い」と思いながら、ティッシュペーパーで足をぬぐう。

かかとは、どちらもきれいになった。わりと良い印象です。

それから用を足して？(あまり覚えていない)

トイレの扉の金具のところに、なぜか、昔持っていた指輪がひっかかっている。

私はそれを便器に落とさないよう、注意しながら指にはめた。

トイレを出ると、掃除のおばさんが床を掃除していた。

・夢について補足コメント

この夢を見た頃は、過去を振り返るエッセイを書いていて、精神状態がよくなかったです。

トラウマ持ちが本気で瞑想を五年間やってみた結果

https://kakuyomu.jp/works/16817330665880830677

精神状態が悪いときに、汚いトイレの夢を見ることはよくあります。

今回は「かかと」が印象的に出ていたので、その意味はどうなのか知りたいです。

もしかしたら言いにくい内容になるかもしれませんが、ああいうエッセイを公開しているくらいなので、何でも大丈夫です。

よろしくお願いします。

７．書籍化可否……書籍化しても問題ありません。

◇◇◇◇◇　占いの結果　◇◇◇◇◇

★ キーワード

① 駅……人生の起点や大きな岐路の象徴。

② トイレ……経済的見通し

③サンダル……他人から見たアナタの姿、その象徴

④ 汚れ……罪悪感や後ろめたさの象徴

⑤ 足……経済や生活の基盤。友人や部下、あるいはアナタ自身の行動力の象徴。

⑦ 拭く……自ら不浄だと思うものを抱え込んでいる暗示

⑧ 指輪……恋愛や結婚の象徴。

⑨ おばさん……夢に登場する女性は多くの場合母親の象徴。女性が見た夢の場合は女性としての理想像的存在。

⑩ 掃除……気持ちの整理や問題解決の象徴。

★解説

　駅は何か大きなことが始まろうとしていることを自覚している時、人生の岐路に立っている時、あるいは何か人生を左右しそうなくらい大きな悩みを抱えている時に夢に登場します。

　トイレは経済的な見通しを象徴します。夢の中ではしばしば価値観の逆転が起こります。現実では価値のない物がとても価値のある物を暗示し、現実でとても価値のある物が夢の中ではとても価値のない物を暗示していたりします。トイレや排泄物などはその代表例ともいえる存在で、トイレや排泄物は夢の中では金運を象徴する存在だったりします。ただし、ここでいう「金運」とは一般的な「富が増える／減る運勢」を意味するのではなく、アナタが心の深層において経済的な見通しを楽観しているか悲観しているかといった意味になります。ちなみに私は過去、清潔なトイレで金色の便器から黄金色に輝くウ〇コが逆流して溢れてくる夢を見て宝くじを買いましたが当たりませんでした。夢占いの「金運」はその程度の代物です。

　サンダルに限りませんが靴や靴下など、脚に履く履物は夢の中では他人から見たアナタの印象をそのまま暗示しています。夢の中で綺麗で立派な履物を履いていればアナタは周囲から立派な人物だと見られているということであり、ボロボロだったり汚かったりすれば周囲からそういう風な印象を抱かれているということを意味します。

　夢の中に出てくるゴミや汚れは一般にアナタの心に蟠（わだかま）っている罪悪感や後ろめたさの象徴です。今回はそのゴミの中に食べ物があったようですが、夢に登場する食べ物は様々な欲望の象徴……食べられずに生ゴミになってしまった食べ物は言って見れば叶えられなかった夢や欲望を象徴していると言えます。

　足はその人を支え、行動を起こす原動力となる存在です。ゆえに夢の中では経済力や生活基盤、行動力そのものを象徴しています。

　汚れを洗ったり拭きとったりして綺麗にするのは、心の中に蟠りや後ろめたさがあることを暗示するのと同時に、それらに向き合って整理し、問題を解決しようという意欲をも表します。

　指輪はキーワード欄では恋愛や結婚を象徴すると書いてます。一般には確かに恋愛や結婚を象徴するシンボル的存在ではありますが、同時に自分を美しく飾り立てるアクセサリーは自分の魅力や幸運をもたらす吉兆を現すアイテムでもあります。特に夢の中で指輪を貰ったり拾ったりして手に入れるのは、アナタ自身の魅力が増して幸運が開けていくことを暗示する吉夢です。

　トイレから出るとおばさんが掃除してます。キーワード欄では母親とか女性の理想像と書きましたが、別に清掃作業員がアナタの理想像というわけではありません。年長の女性（おばさん）は実際の親戚や知人であっても、また見ず知らずの赤の他人であってもアナタを導く叡智の象徴です。アナタを導く叡智の象徴たるおばさんが床を掃除しています。掃除は上の方で汚れを洗ったり拭きとったりして綺麗にするのはと説明したのと同じで、心の中の汚れと向き合い、整理し、問題を解決しようという意欲の現れです。

★総合

　総合するに……苦境から踏み出そうとしている意欲が夢になったものです。

　解説で述べた通り、駅は人生の岐路に立った時などによく夢に登場します。進学や就職、転職などの進路を決める時、結婚を控えている時などに駅の夢を見ることが多いようです。もしもそういう明確でわかりやすい人生の岐路に立っているわけではないとしても、たとえば引きこもっていて何か変化をもたらすようなきっかけすら見つけられないまま何もできず、ただただ「何とかしなきゃ」と思い悩んでいる時でも駅の夢は見ます。これからの人生の行く末を決めなければならない、その時は今だ……そういう自覚が夢の中で駅という形で現れます。

　トイレは経済的見通しと書きましたが、夢の中のトイレはどうにもならないほど汚くて不潔なようです。夢の中では価値観が逆転することがあると解説しましたし、トイレはその代表例と言いましたが、汚れているトイレが吉兆で綺麗なトイレが不潔ということではありません。トイレ自体が、あるいは排泄物自体が経済的見通しを現してはいますが、それが綺麗ならば金運が良く、汚ければ金運が悪いという意味になります。つまり、経済的にも良くない状況であることが見て取れます。

　サンダルは解説でも述べた通り周囲から見たアナタの印象……履いていても肌が大きく露出するサンダルというと、畏（かしこ）まったようなところがなくてよく言えば飾り気のない、悪く言えば無防備で明け透けな人物像といったところでしょうか？

　そしてその無防備さゆえに汚れに塗（まみ）れやすく、失敗や衝突も多かったのかもしれません。

　足はアナタ自身の基盤であり行動力の象徴……それが汚れるということは、アナタ自身が身動きの取れなくなるほど酷いダメージを負ったことを暗示しているようです。御自身で「トラウマ持ち」と言っているようなので、それに起因しているのではないかと推察します。

　足の中でも特に「かかと」が印象に残っている理由に関心をお持ちのようですが、かかとは足の中でも特に体重が集中する箇所です。アナタ自身の基盤であり行動力を象徴している足の中でも、特に「アナタ自身の基盤」という要素をより強く象徴している箇所であり、アナタ自身の精神の支柱そのものを現していると思われます。それが汚れに塗（まみ）れるのですから、心の深いところで傷つき、罪悪感や後ろめたい気持ちでいっぱいになっていた、あるいはなったことがあるのだろうと推察されます。

　以上のような要素から、この夢を見た時のアナタはとてつもない苦境にあったのであろうと推察されます。相当深く落ち込み、もがき苦しんでいたのではないでしょうか？

　ですが、この夢は暗い要素だけではありません。

　アナタは夢の中で自ら汚れに塗れたかかとを拭（ぬぐ）い、きれいにしています。つまり、罪悪感や後ろめたさといった気持ちを拭きとり、自ら歩き出す行動力や精神的基盤・強さを取り戻しています。指輪はアナタが取り戻した自信を象徴するものです。

　また、トイレから出たアナタは掃除のおばさんを目撃しています。トイレから外に出たということはおそらく廊下だったのではないかと思います。夢占いの世界で廊下は今後の人生の展望を象徴しています。また解説の欄で述べたようにおばさんはアナタを導く叡智の象徴……その人が言った事やしていた事はアナタ自身へのアドバイスです。おばちゃんが廊下の床を掃除していたということは、これからも汚れ（問題）に真正面から向きあい、解決のために取り組んでいきなさいというメッセージです。

★占った感想

　アナタ自身がこの夢をどう感じていたか、どう思っていたかは分かりませんが、かなり力強い夢です。

　アナタはこの夢を見た時、見る前、おそらく人生のドン底かそれに近い苦境にあったはずです。ですがアナタはそれに向き合い、解決していこう、この先へ進もうという強い意志を持っています。そしておそらく、実際に苦境を克服したか、あるいは克服しつつあります。

　夢の中で拾った指輪はこれからもアナタが人生を生きる力の象徴でありつづけるでしょう。夢の中、心の中にしか存在しない指輪ですが、どうぞ大切にしてください。