第92話
俺は馬橋駅に着くと、美海と別れて家に向かった。ちなみに顔の赤みは南柏らへんで取れて、
その後は普通に楽しく会話をした。俺は今家に向かっているんだが、梨香は文化祭の準備で家に恐らくまだ帰っていない。映画を文化祭の出し物にするらしいからな。今は映像取っているところだろう。しかもホラーらしいし。夜もクラスメイトと食べるらしい。つまり俺は一人で食べることになる。まぁ今日はバイトだからそこで食べればいいか。
俺は家に帰ると、手提げバックを持ってそのなかに財布をいれて家を出た。ちなみに俺がバイトしてるところはラーメン屋だ。賄い目当てでラーメン屋でバイトをしている。
俺は自転車をこぎながら駅前に向かう。俺のバイトしているラーメン屋は全国チェーン展開をしているラーメン屋だ。家系と言えば分かるだろう。俺はそこの赤家系が好きなのだが、まぁ週1でしか食べないが、賄いのメニューにないからな。入ったときは赤家系食べ放題だとおもい入ったんだが、醤油と中華そばと塩ラーメンと油そばしかメニューになかったときは入るのをやめようかと思ったほどだ。まぁ結局他のラーメンを食べて美味しく感じたので入ることにしたんだが。
俺は駐輪場に着くと、自転車を止めて駅に入り西口に出た。俺のバイトをしているラーメン屋は駅前にある。だから学校帰りとかに行くときは楽だ。
俺はおはようございますと言って店内に入ると店長が元気に、おはようと返してきた。俺は自分専用のタンスから制服を出して着替えた。すると同時にカーテンから一人の女の子が出てきた。この女子は俺が入る少し前からいた県内のなかでもトップスリーに入る進学校の生徒だ。進学校だと俺含めバイトをしてる奴は少ない。大体部活に入っているからだ。だがこの子は大学の入学金と試験代を稼ぐために週三日ほどバイドをしている
「おはよう正弘」
「ああおはよ。睡眠ちゃんと取っているか?目に隈ができてるぞ」
「せっかくの夏休みだからみんなに差をつけるために勉強しすぎちゃうの」
咲希は勉強をものすごくする。努力家ってこいうことを言うんじゃないかと言うぐらい。妥協を知らないのだ。まぁ目指してるところが東大だから勉強をやるに越したことはないんだろうが。だが睡眠をしっかり取ることも大事だ。眠いなかで勉強しても集中はできない。
「睡眠も大事だぞ。特に朝は頭がスッキリしていて記憶に残りやすいからおすすめだ」
「そうなのね、これから早く寝るようにする」
「前から思っていたんだが咲希はなんでラーメン屋でバイトしてるんだ?」
「時給が高いから」
確かに他の飲食店と違ってラーメン屋は時給が高い。何でかは知らないが。俺と咲希はホールをやっているからそこまで負担もかからないし。時給でバイト決めるってそんなに稼ぎたいのか。一年間働けば他の場所でも入学金と試験代ぐらいなら稼げると思うが。
「俺はラーメンが食べれるからだな。っとそろそろ出勤する時間だな」
俺達は話を切り上げてタイムカードを押して接客を始めた。夕方はあまりお客さんが来ないから補充などをしている。にんにく臭くなるのが最悪だが、使わない服を着てやってるから問題はない。
俺は補充を終えると厨房に入り皿洗いを開始する。その間咲希は醤油などの補充をしている。
夏休みに入ったし、恐らく学生がたくさん来るだろう。
俺は皿洗いを数分で終わらせて、咲希も終ったらしく暇なので厨房て話していた。
「正弘は彼女作らないの?」
「作らないじゃない。作れないんだ」
俺はため息を吐きながらそう言った。確かに菅井からは好意を寄せられているが、俺の好きな美海にはまだそこまでいっていない。まぁいつか美海には好かれて付き合うことになれるように頑張るんだが。
「えー正弘髪の毛さえしっかり切ればカッコいいと思うよ」
他人から言われるのは二回目だな。身内はカウントしないよ。びいきが入るからな。まぁ俺は自分のことを髪の毛さえ切ればそれなりになると自分でも思っているが。
「そうか、まぁ予約いれたら一ヶ月後だからまだなんだが」
「予約はいれたんだ。もし付き合う人がいないなら私と付き合おうよ」
「そんな軽くていいのかよ。普通好きな人同士で付き合うものだろう」
「私は正弘のこと好きだよ。熱中するほどじゃないけど。花火大会を一人で行くのはきついから彼氏が欲しいんだよね」
まさかの告白。まぁそこまで真剣じゃなくお試しに付き合ってみようと言う感じなんだろうが。だが俺は美海が好きだからそれには答えられない。俺は美海が好きすぎて他の女子に興味を持てないのだ。足と胸は別だぞ。これはフェチだからな。人間的に興味を持てないってことだ。
「咲希ぐらいの美少女だったらいくらでも相手いるだろ」
すると咲希は眉根を寄せて嫌悪感を出した。なに?どんたけ前付き合ってた彼氏に良い思い出がないんだ。下心満載の彼氏だったのか。あり得そうだな。菅井ほどじゃないがスタイルは抜群だからヤりたいと思っているやつだったのだろう。咲希は色んなやつと付き合うが貞操概念は強い。
「みんな私とヤりたいような雰囲気を出しているの。それから半年間は誰とも付き合ってないの」
俺だと下心は持たないと思っているのか。俺だって男だぞ多少の興味はある。だが咲希が言いたいのはそ言うことじゃないだろう。ヤりたいだけの関係がやなのだろう。
「俺は付き合ったことさえないがな」
「だから私を始めての彼女にしてよ。後悔はさせないよ」
「俺には好きな人がいるから無理だ」
「なら振り向かせればいいだけだね。正弘のことだからまだ両思いじゃないんでしょ」
ぐっ確かにそうだが、好意は着実にたまってきている。つまり高校卒業するまでには付き合える可能性は高い。だから彼女欲しい願望で安易な選択はしない。
「そろそろお客さんがきたから話してないで接客をしてくれよ」
店長がそう言ったので俺達はハンディーをもって注文を取りに行った。
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