第39話
ドロウフォーが二枚も集まったんだが、やっぱりこいうものだと運がいい。後はリバースか。
色はいろんな色がある。ドロウフォーは最後の方まで残しておくか。
「じゃんけんしよう」
「分かった」
『じゃんけんぽい』
「よっしゃー勝った。じゃー時計回りにしよう」
長濱さんにドロウフォーがいく可能性があるが、俺は好きな人でも勝負ことには手加減はしない。それが俺の流儀だ。しかも今回は命令権まで獲得できるからな。いつもより気合いが入っている。
俺は山札から一枚めくった。数字は赤の9だった。俺はとりあえず赤の2をだした。すると長濱さんも同じ色の4をだした。梨花は黄色の四をだしてきた。
さてどうするか、ドロウフォーは後回しにして、黄色の8をだすか。俺は黄色の8をだした。
すると長濱さんはドローツーをだしてきた。
梨香は悔しそうに山札から二枚を取る。次は俺か。ここでリバースをだした。
これで向きが逆になった。梨香のターンだ。梨香は仕返しとばかりにドローツーを二枚だした。しってやったりという顔を梨香はしている。
長濱さんは表情を変わることなく山札から四枚取った。次は俺か。今は緑だからまず色を変えよう。同じ数字をだして赤にする。すると長濱さんがピクッと眉が動いた。恐らくカードがないのだろう。
すると長濱さんはカードを一枚引いた。引いたのが同じ色だったらしくそれを置いた。赤の9か、梨香は1を二枚だした。俺はドローフォーをだした。すると長濱さんもドロフォーをだした。
「うわー、めっちゃ増えるじゃんせっかく減ってきたのに。ぐぬぬ」
梨香は悔しそうに俺を見た。いやどのみちリバースだしていなければいつか長濱さんがドローフォーをだしていてそっちにカードいくだろう。
「黄色ね」
次は俺か、あと三枚だしドロフォーは残して、黄色はなかったのでカードを引くすると黄色の2がでたので赤の2とダブルでだした。これであと二枚。
「やっぱりお兄ちゃん強い」
「俺は運はいい方だと言っただろう」
「お兄ちゃん長濱さんと出会ったから運使い果たしたと思ったのに」
梨香ちゃんそれは酷くない。さすがに出会うだけで運を使い果たすって俺の幸運値どうなっているの。まだ下の名前で呼び合ってすらないんだけど。あ、勝ったらここにいる全員で名前で呼び合うっていう命令をくだそう。
「俺の運はそう簡単になくならないぞ」
「うーんないねー」
長濱さんはカードを山札から引いた。するとリバースを置いた。くっ上がれると思ったんだがまだか。すまんなまたドロフォーて梨香のカードが増えることになる。これで決着はついたな。梨香は二枚だしをしてスッキリした顔をしてるが。俺はドロフォーをだした。
「もぅーなんでお兄ちゃんドローフォー2枚も持っているの!また増えたじゃん...」
「UNO」
俺は笑顔で梨香の顔を見ながら言った。我ながら感情を逆撫でするような行為だな。まぁわざとだけど。
「くぅーむかつく」
地団駄を踏みながら悔しがっている。どんだけ勝ちたかったんだよ。どんな命令をしようとしてたのか。やばい命令じゃないよな。まぁ別にもう関係ないんだけど。だって勝つの俺だし。
「赤色」
ふっ勝ったな。長濱さんは赤がないので山札から一枚とる。ないらしくそのままターン語終わった。勝った。俺は最後の一枚赤の9を出す。
「上がりっと俺の勝ちだな」
「負けたよ」
「大差つけられて負けたー」
さて下の名前で呼ぶっていう命令を言うか。ドキドキするな。
「ここにいる全員は今から下の名前で呼ぶという命令を下す」
「そんなんでいいの?」
「いいんだよ、下の名前で呼ばれるって憧れだからな。梨香はお兄ちゃんのままでいいぞ」
「正弘くん」
うわめっちゃ綺麗な笑顔で言ってきたよ。ついつい照れちゃうわ。これが女神の笑顔か。美海の笑顔は世界を救えるだろう。それだけの破壊力がある。
「美海、なんかいいな親近感が沸いてくる」
「正弘くんともっと仲良くなれるような気がするよ」
俺たちは互いの目を見ながら微笑み合う。彼女だったらここでキスでもしてるんだろうか?
つまりいい雰囲気ってことだ。ドキドキしちゃう。
「はぁーお兄ちゃん達私がいるの忘れてない?いい雰囲気のところ申し訳ないんだけど」
梨香は少し呆れた顔をしながら言った。忘れてなんかないぞ。梨香がいなかったらここで告白していただろうしな。それで振られる。振られちゃうのかよ。
「次何やる?」
「ババ抜きでもしようぜ。梨香持ってきてるだろう」
「お兄ちゃんにいわれたからね、持ってきたよ」
リュックの中から梨香はトランプを取り出した。あれは新品だな、見たことないし。 俺はトランプを受けとり、山札を切って配った。ババはいないな。まぁ恐らく持っているのは美海さんだろう。梨香はポーカフェイスが得意じゃないからすぐに顔に表れるからだ。
賭け事はこの勝負でもすることになった。だがこの試合でも勝ってやる。今日の俺は調子がいいからな。負ける気がしないんだよ。まぁだからこの勝負は俺の勝ちになる。さてどういう命令をしようかな。
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