第27話

「この人達です。間違いありません!!僕の顔を殴ったり、蹴ったりした男達で間違いないです」


雅之はそう言うと、警官は再びカーテンを閉めた。そして、外にいる伊藤刑事を呼んだ。


「間違いなかったね。やっぱりこの2人だね?立ち会いの制服警官はこれが仕事だからね。気にしなくていいよ」


伊藤刑事じゃなく制服警官がカーテンを開けた事に少しだけ気にしていた雅之の心を覗くようにすかさず伊藤刑事はそう言うと、雅之に温かいココアの入った紙コップを渡した。


「お疲れ、よく頑張ったね。辛かっただろうけど、これで全ての雅之君がやるべき事は終わったよ。あとはこちらであの2人を改めて逮捕して身柄を検察に送致して裁判により、有罪になれば刑務所へ送られる事になる」


「これで終わりなんですね?」

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