(二)-3

 リニモと地下鉄を乗り継ぎ、栄駅で下車した。慣れない雑踏の流れをかいくぐって地上に出た。大通りを少し進んでから、小道に入った。バーなどのお店が入る雑居ビルが建ち並ぶ一角だ。数ブロック進んで行った先の雑居ビルに入った。入口に入ると、すぐにエレベーターがあり、私は上の階に行くボタンを押した。

 エレベーターに乗り込み、七階で降りた。そこは畳半畳くらいのスペースで、その先には「おかまバー 王子様」と金色の文字のプレートが取り付けられた普通の住宅にあるような木製のドアがあった。


(続く)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る