第23話 ストーンゴーレムは頼りになるね

 ボス部屋を抜け11階層に到着した。


「ねぇ、先のストーンゴーレム出してみない?」

 早速理沙が手に入れたばかりの魔物を見たがった。


「じゃあ、スラ蔵を戻してストーンゴーレムを出すか」

 魔物収集家を使用し目の前に表示されたパネルを操作して先のゴーレムを選ぶとゴブリンメイジ、ビッグスライム、もやもやライオンの三体の名前と枠が埋まっていると言われた。

『現在召喚可能枠がすべて埋まっています。どの魔物を戻しますか?』

 祐樹はビッグスライムを選択するとスラ蔵が光って消えてストーンゴーレムが現れた。


「これが先戦ったゴーレムね。石で出来てるからかなり固い盾役にはぴったしの魔物だわ」


「よし、ゴレム!早速お前の力を見せてくれ」

 祐樹が指さす方向にいたロックリザードがゴロゴロと転がって突撃してきた。ゴレムは、腕を伸ばし転がるロックリザードを受け止めた。ロックリザードは何が起こったのか分からずジタバタと足掻き逃げようとするがゴレムより力が劣っているため逃げることが出来ず握りつぶされた。


「お~凄いな。ロックリザードの攻撃で受けたダメージは1しかなかったから前衛を任せるには最適な仲間だな」


「そうね。ゴレムが居れば前より楽に戦いやすくなるわ。先まで壁役をしてくれていたスラ蔵だとロックリザードの攻撃を受け切れずに貫通してたしね」


「念願の壁役は手に入ったけど。これからどうする?」


「私が調べた情報によるとここには通常とは違って宝石系のレアな魔物が現れるらしいのよ。探してみない?」


「そうなんだ。じゃあレアモンスターを探しつつ20階層を目指すってことでいいかな」


「それでいいわよ」

 2人はこの後の敵に苦戦することなく進み続けた。道中、爆弾岩(小と中)に襲われたがゴレムが吹き飛ばしたので簡単に倒すことが出来た。次に前歯が岩で噛みついて来る岩ネズミの群れに襲われた。


「「「「「「「「「「チュチュチュ」」」」」」」」」」


「ゴレム、ネズミを潰して攻撃、キングは咆哮で敵を怯ませろ」

 ゴレムはネズミ目掛けて拳を振り下ろすが動きの鈍いゴレムの間を簡単にくぐりぬけ、簡単に殺せそうな後ろにいる理沙とゴブ助を狙っていっる様だったが。咆哮にビビッてネズミは地面に転がり小さな声でチュッチュと体が動かなくなり動かなくなっていた所を狙い剣を刺し始末した。


「スピードが速くて、小さい魔物相手だとゴレムじゃ防げないね」


「まぁ、小さい魔物は軒並み弱いから気にしないでいいけど群れで来られると面倒だわ」


 祐樹達はドロップ品の魔石を回収してからレアモンスターを探して奥へと進んだ。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

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