「3万PV越え感謝!!」異世界を収納とナビさんに頼って生きる!!

コトスケ5

第1話

「んっ・・・あれっ?ここは?」


気が付いたら辺り一面真っ白な部屋の中に居た。見回してみても何もない。


「どうなってんだこりゃ?」


どうしてこんな所に居るんだ?確か買い物に出て歩道を歩いていたら叫び声が聞こえて・・・・・。


「いやぁーお待たせして申し訳ない。」


突然全身白スーツの男が現れた。


「あんただれ?」

「わたくしこういう物です。」


そう言って出された名刺には


 <神界案内課>

   天使 ナナシ


と書かれていた。


「神界?転生?なんのこっちゃ?」

「では説明させていただきますね。」


説明によると俺は死んだらしい。死因は隕石。ちょうど落ちて来ていたらしく、それが歩いていた俺に直撃して潰れたトマトになったらしい。


そんで普通は死んだ人はその世界の輪廻に戻されて転生するそうだが、どうもその事件が神界の不手際らしい。俺寿命まだ80年あったんだってよ。


その賠償として記憶を持ったまま異世界に転生して人生をやり直して欲しいと。もちろん特典も付けるからという話だった。


「んでその特典って何よ?」

「自分が死んでると聞かされても動じませんね?」

「事実死んでんだからしょうがねぇ。」


死んだ瞬間を思い出していたので説明されてあぁなるほどって感じただけだ。


「では早速特典の話を。転生する世界はスキルと呼ばれる物がある世界です。人はスキルを使って生活をしておりスキルが多ければ多いほど優秀な者として注目され出世していきます。あなたにはお約束の基本セットとして量無限、時間停止付の収納スキル。念じればそれがどのような物かわかる鑑定スキルをお付けします。そして寿命分のスキルを選んでいただきたいと思っています。」

「寿命分って大判振舞いだなぁ。」


スキルが多ければ優秀ってそれって便利使いされるだけじゃね?それは面倒くさいし注目されるのもなんかやだなぁ。80個もスキル?だっけ?もらったとしても使い切れるかわからんしそもそも覚えきれん!!そんなにいらん!!


「なぁ収納スキルと鑑定スキルだけじゃダメ?自慢じゃないが俺頭悪いから覚えきれねぇよ。」

「そう申されましてもこれはこちらからの誠意ですので受け取っていただけないとこちらも困るのですが・・・・・・。」


うーん。それでもなぁ・・・・・・いらないしなぁ・・・・・・・あぁそうか。


「なぁその基本セット?ってやつは制限無いの?」

「制限ですか?そうですね・・・・。収納は生きているものは入れられませんし触れていない物は収納できません。鑑定は鑑定する物の知識が無いと詳しい情報が出てきませんね。」


なるほどなるほど制限付きっと。それならばその制限取っ払ってもらえばよくね?それだけでかなり使い勝手良くなるだろうし。あっそういえば俺方向音痴だったわ、ナビみたいなスキルは無いのかね?聞いてみよ。


「なぁその制限取っ払ってもらえねぇかな?後俺方向音痴だからナビみたいなスキルは無いか?」

「ナビと制限解除ですか?ナビはお付けすることが出来ると思います。地図スキルもご用意できますので付けますね。制限解除の方は上に確認するので少々お待ちください。」


そう言って白スーツは耳に手を当てて話し始めたよ。白スーツの名前?もう忘れた。名刺はどっか行った。


「お待たせしました。制限解除は本来難しいのですが今回はこちらの不手際ですのであなたにお付けするスキル全ての制限を解除させて頂きます。」

「ならよろしく。あとは聞いておいた方が良い事在る?」

「それでは転生先の世界について説明しますね。」


3時間くらい説明されたが長すぎて詳しい話は忘れた。覚えてるのは今から行く世界が《タートス》って名前で、文明的には中世くらい。でも魔法あるから一部は発展してるよ。魔物いるよ怖いよ死ぬよ。くらい


「あぁ説明を忘れていました。制限解除されたスキルですが収納は説明していた二つの機能に加えて自動解体と自動合成が解除されました。自動解体は収納した物が持つモノ全てを解体して取り出すことができます。自動合成は収納に入れた物を使っていろいろなモノを作れるようになります。ナビシステムは鑑定とマップに連動して使えるように調整しましたのでご安心ください。」


おぉ!!勝手に解体も物作りもできるなら楽でいいや。


「ありがとな。これで十分だ、あとはのんびりやっていくよ。」

「そうですか。満足していただけたなら良かったです。今回はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。残りの寿命分は転生していただく体の身体能力系スキルに使わせていただきますので、良い人生をお送りください。」


白スーツがそう言うと俺は光の中に飲み込まれて意識を失った。


「ふぅ。何とかばれずに処理できましたね。いやぁビックリですよ、まさか死ぬ予定の人があの人の後ろに居た人だったなんて。」


何を隠そう今回の不祥事を起こしたのがこの天使である。この天使たびたび仕事に失敗してはそれを挽回しようと張り切り余計にミスを連発。今回も定められた寿命を迎えた人間を天界に連れてくる仕事を任されたが、最終確認を飛ばしてしまい間違った人間を殺してしまった。


それはもうこっぴどく怒られた後、上司と共に謝罪と補償を行って許しを請うはずがこれを無視、一人で勝手に処理をしてしまっているのが現状である。今回の不祥事の罰として補償が終わった後トイレ掃除一万年が言い渡されている。


「さてさて残りの寿命の処理をしてトイレ掃除に戻りますか。」

「おい貴様何をしている?」

「あっ上司・・・・・・。」ピッ!!ポチッ


話も終わり最後の処理を終えた時に一緒に謝るはずだった上級天使が現れた。


「貴様が迷惑をかけた人間が見当たらないようだが?(#^ω^)」

「えっと・・・・これは・・・・・その。」


突然現れた上司に驚くもナナシはこう考えていた。


{今回はうまく行った。怒られる必要はない、それに最後まで一人できちんと仕事が出来るとわかれば罰も無くなるかもしれない。}


「上から話は聞いた。貴様、また勝手に行動したな?」

「今回はきちんと仕事を全うしました!!私は一人でも出来るのです!!」

「ほう、では確認してみると良い。(# ゚Д゚)」

「えっ!!」


上級天使に促されて確認した画面では、残った寿命を使ってスキルを設定しているはずだった。しかしそこには設定したスキルは無く、話し合いで決めていたスキルしかなかった。


「何度も何度も1人で仕事をするなと注意したはずだ。私も一緒に確認してやるから1から仕事を覚え直すようにと。しかし貴様は私の善意の忠告を無視したな?さらに許しを請わねばならない人間に対して仇で返すとは・・・・・」


「えっと・・・・。これはですね・・・・・。」


「えっとではない!!だから一緒に謝罪すると私は言ったであろうが!!勝手に私の名前を使ってスキル制限解除の話も通しおって!!突然念話が飛んできた私の気持ちを理解することが出来るか?神から【例の対象者、ナナシ君からの申請通りスキルの制限解除しておきましたよ。君も太っ腹ですね。でもこれで確実に許してもらえる事でしょう。】と突然聞かされた私の気持ちが!!一緒に謝罪すると伝えていたから私が許可を出したと思っていらっしゃったぞ!!私がどれだけ頭を下げてきたと思っている!!いやそれは別にいい上司である私が頭を下げるのは当たり前だからな。しかし、また勝手に貴様が動いたと知って神はお嘆きになられていたぞ!!罰として地獄の清掃1億年だ馬鹿者が!!」

「ひぃぃぃぃぃごめんなさぁぁぁぁぁぁぁい!!」


一応無断転載対策で以下の文を入れます。無断転載ダメ!!絶対!!

This work will be sent to you by kotosuke5, who is Japanese. Unauthorized reproduction prohibited 


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