第48話鬼火


まだ私が小さい頃

暗闇の窓の外に炎が見えた

慌てて親にも見てもらったけど

「ただの鬼火だ」

と素っ気なく言われその話題は終わった


きっと親たちは何が燃えたか知っていた

だって小さな村だもの

村の人間の情報は聴こえてくる

私の家庭の問題もきっと筒抜け


今日の鬼火は一層綺麗だ


#呟怖

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