第7話 紅く燃える空


「空なんか本当に焼け堕ちて世界が壊れてしまえばいいのに…」

紅蓮に燃えるような空を見上げて

ただ呟いた言葉はため息と共に虚空に消えていくはずだった


「空が焼け堕ちないなら地上を紅く染めて殺れば良いじゃない」


頭の中に誰かの声が響き

先程買った包丁を持つ手に力が入る


#呟怖

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