第11話
あなたが2歳のとき、
夜に、ママとパパが喧嘩してしまったことがあったの。
あなたは、寝る前で、哺乳瓶でミルクを飲んでた。
ママが大きな声で怒鳴っているとき、
あなたは何がなんだかわからないで怯えていた。
ママが怒って部屋を出て行くと、
「ママは?ママは?」って繰り返していて、
パパが「大丈夫だよ。」って、あなたを抱きしめてくれていた。
ママがお部屋に戻って来て、今度はパパを締め出そうとすると、
あなたは、「みんな一緒に寝るのぉ。」って言ってたね。
そんな健気な姿を見せられたら、ママは泣かずにはいられなかった。
きっと、パパは、ママ以上に泣いてたと思う。
喧嘩の原因はなんだったか忘れたけど、大抵はママが悪いから。
パパはいつだって優しい人だから。
ごめんね。こんな母親で。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます