1-7.エンディング/スイートピーは冒険者の夢を見る
――戦闘後、気絶したアルボルはフレジア森林国のギルドで牢屋に入れられることになった。ルジェが過去にいた施設について何かわかったら、サイネの伝手を通して情報が送られてくるそうだ。
衛兵たちに遊んでもらっていたスイートピーは、サザンと冒険者たちが帰還すると満面の笑顔で彼らを出迎えた。
そして、一行は再び列車に乗り込む。高速で変わりゆく外の景色と、心地よい揺れのなかで、サザンも交えた全員でパーティゲームをして遊ぶ。
やがて列車はキングスフォールに到着し、別れの時がやってきた。
サザン「みなさん、本当にありがとうございました。みなさんのおかげでスイートピーだけでなく、私も大切なことを学べました。このご恩は忘れません」
スイートピー「みんな、ありがと! わたし、みんなみたいな冒険者になって、いつかいっしょに冒険する! アイドルになって、ユイちゃんたちといっしょに冒険するー!」
ユイ「うんうん、その日を心待ちにしているよー。アイドル活動は日々の精進が大切だからね、しっかりがんばるんだよ~」
スイートピー「うん! しょーじん!」
リーゼ 「とは言っても、わたくしたちもキングスフォールが拠点なわけですし、冒険がないときに顔を出すことくらいはできますわよね?」
ルジェ 「さて、どうデショウか。それなりに仕事を頼まれることも増えて来マシタし、なかなか時間を作るのは難しいかもしれマセン」
サイネ 「スイートピーには……まだ啓蒙が済んでいない……それが済むまでは、会いに行く……」
ユイ 「そうだねー。アタシと、サイネちゃんと、スイートピーちゃん。ユニットを組んだときの練習もしなきゃだからね~。リーゼお姉さまには貴族としての地位を生かしたパトロンになってもらって、ルジェちゃんはマネージャーさんかな? 一緒にアイドルするのも楽しそうだけど~」
リーゼ 「はぁ……まったく調子のいいことを……。まぁ、そうですわね。家を継いだら、そのときは支援を考えなくもないですわ」
ルジェ 「わ、私には……華やかなのは似合いマセン。裏方と、護衛ならば……」
――そうして彼女たちは未来に思いを馳せる。その道行きは、楽しいことばかりではないだろうが、きっと充実したものになることだろう。列車に乗って北へ、東へ、南へ……ドーデン地方をめぐる彼女たちの冒険は、これからも続いていく……かも?
GM ということで、セッション終了! おつかれさまー!
一同 おつかれさまー!
「スイートピーの小さな冒険」了
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