猫のお菓子屋さん

特売日と定休日

　猫のお菓子屋さんの特売日は、猫の日。

　猫の日って一言でいっても、日本だけじゃない。世界中に猫の日はある。

　日本の猫の日は、2月22日。

　ヨーロッパの猫の日は、2月17日。

　ロシアの猫の日は、3月1日。

　台湾の猫の日は、4月4日。

　アメリカの猫の日は、10月29日。

　世界猫の日は、8月8日。

　他にも、世界茶トラ猫感謝の日が、9月1日。

　国際マヌルネコの日が、4月23日。

　さび猫の日は1月、3月、5月、7月、8月、10月、12月の31日。1年に7回もある。

　黒猫さんたちにいたっては、

　日本は、9（く）６（ろ）の語呂合わせで、9月6日が黒猫の日。

　アメリカは8月17日が、黒猫感謝の日。

　イギリスは10月27日が、全英黒猫の日。

　イタリアは11月17日が、黒猫の日。

　保護猫の日は5月25日、さくらねこ（※１）の日の3月22日というのもある。

　開運招福招（まね）き猫の日は、９（く）る29（ふく）で、9月29日。

　日本の猫の日は、語呂合わせが多い。

　2月22日の猫の日だって、222（にゃん・にゃん・にゃん）だし、サビ猫の日の31日も３（さ）１（ぴん→ ぴ→ び）だしね。

　世界は広い。

　新しくできた猫の日も、毎年追加されていく。

　だから、猫のお菓子屋さんは、特売日には事欠かない。

　特売日には、朝からお値打ち商品目当てのお客さんの長い行列ができる。

　しかし、ここで、とても残念なお知らせがある。

　猫の日は、猫のお菓子屋さんの定休日でもあるんだ。

　だって、猫の日なんだもの。

　お休みしてお祝いするのは、当たり前でしょ？

　なんだか、とっても、不条理だ。

　仕方ないでしょ。猫なんだもの。

※ さくらねこは、不妊手術済みの地域猫です。地域猫とは、地域全体で見守り管理している野良猫のことです。

　さくらねこは不妊手術済みなのがわかるように、片方の耳の先を小さくV字型にカットしてあります。桜の花びらに似ていることから、その耳を「さくらみみ」といい、さくらみみの猫だから「さくらねこ」と呼ばれるようになりました。