第170話 日曜日


雨のなか出かける

車は久しぶりに満席

窓を開けて風を浴び

手の平に落ちる雫

傘は忘れてきたから

濡れながら歩く道

ほんの少し冷たくて

それでもすごく温かい

屈託なく笑う姿は

まるで昔みたいで

こんな時が続くことを

心密かに祈る

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