第137話 焼け跡


人が人を傷つけて

当然のように

人が人を殺して

それを正義だと

きっとあなたは言うのでしょう

もう幾度も繰り返された

よくある歴史のひとコマ

壊されて失って

もう取り戻すこともない

焼け跡に立ち尽くし

泣くことすらできないの

変わり果てた景色

渇ききった涙

せめて柔らかな日々の

記憶だけ抱きしめて

この地に光が差すときを

息を潜めて待っている

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る