第68話 25時間


なんとなく

心の中が空っぽなのだ

ひどく疲れたあとのような

なんとも言えない倦怠感


それなのに 

時間は少しも待ってはくれず

しなければならないことばかり

あとからあとから着いてきて


1日がせめて25時間なら

もう少し余裕を持てたのか

でも1日がもしも25時間なら

さらに予定を詰め込まれ

パンクするのは目に見えている


だから1日が24時間でよかった

フル回転で走っていても

1日が24時間でよかった


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る