第66話 まるで生き物のような空


まるで生き物のような空だ

光に照らされ幾重にも色づき

ぐにゃりとうねる雲

目を離した一瞬に

その様相は様々に変化し

ちっぽけな人間は

移り変わる空に恐怖すら覚える

放たれる空の意思を

未だに汲み取れはしなくて

ただ立ち尽くす

光の下立ち尽くす

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