第18話 争奪戦
デミナスに所属して数ヶ月後
すっかり部隊にも馴染んだ彼をなんの担当するか議論を行うと全員が自分のサポート及び補佐役を推薦する
それぞれが彼の手がほしいと挙手が上がり 白熱するが決まらず 隊長の決定で補欠隊員として全員をリカバリーする隊員の二番手役に選ばれてしまう
「補欠かー・・・」ちょっとガッカリするゼオン
勇者になりたいんだけど まだまだ力不足って事なのかなと考えているとフィーネさんがやってくる
フィ「補欠となってしまったけど 夜 私の部屋でまた勉強をしましょう あなたはまだまだ帝国ことを知らなすぎている」
ゼ「りょ、了解です」
変わらず 勉強を教えてくれるみたいだ
すると今度はヴィヴィアンさんが「今からデミナスの看板に装飾入れたいんだけど、ゼオンちゃんも手伝って~」とお願いされる
デミナスのお家と書かれた看板
ゼ「これになにを?」
ヴィ「うん!ハートマーク入れようと思って!可愛いよね!」
ゼ「いやーハートマークはさすがにちょっと・・・」
ヴィ「ええー!じゃあゼオンちゃんは何がいいと思う?」
ゼ「ほ 星とか」適当に言うと
ヴィ「お星さま!? いいね!可愛いよ!」
可愛いか?
「できたー!」 ヴィヴィアンは満足そうに見る
『☆デミナスのお家☆』
えー?隊長に怒られないこれ? そう思っていると ドン!ドン!とゴーレムがやってくる
次はレティシアが「ちょうど よかった! ゼオンお願いがあるの! 軽量化のゴーレムなんだけどまだ関節部分が硬くて 身体の柔らかいアンタと稽古して運動のデータが欲しいの! お願い!!」
ゼ「わかった じゃあ行くよー!」
そうして1時間くらい稽古をつけた
レ「ありがとう! やっぱアンタが一番動けるからいいデータが取れたわ!」嬉しそうなレティシア
ゼ「どういたしまして!」
ダッダッダッダッ!何か走ってくる
「うわーん!! 後輩くん! 一緒にぎでーー!!」涙を流しがら俺に抱きつくリザさん
ゼ「また賭け事で負けたんですか?」
リザさんはギャンブルが好きでよく帝都で賭け事をするが負けることが多い しかし俺がついていくと俺が勝ち 儲けたりするだから
リ「お願い!!助けて! このままだとあたし身体売るしかない!」
ゼ「そんなに負けたんですか?
じゃあ 特別ですよ ついていきますよ!」
リ「やりぃー! さすが後輩くん! さあ 取り返すわよ!あたしの金!」
・・・本当に勝ってしまい 負けた金額分取り返すことに成功する
リ「いやーさすが後輩くんの強運だわー!
助かったよー!!」
ゼ「もう賭け事やめたらどうですか?」
リ「それは嫌だ! 人生とはギャンブルだから」キリッ
なに 名言みたいなこと言ってんだこの人
リ「とにかくありがとー! わふ!」 スリスリ
頬ズリしてくるリザさん
夜 約束通りフィーネさん部屋で勉強するため廊下に出るとステラさんが立ていた ノックすればいいのに待ってくれていたみたいだ
ス「・・・歌 歌おう・・・」
手をのばして誘ってくるが
ゼ「ごめんなさい!この後 先約があって・・・」
断ろうとするが
ス「・・・今日 前みたいな 月だから・・ねぇ・・・」
俺の手を掴み 引っ張る 強い 離せない
ゼ「ステラさん 待って・・・話し聞いて・・・」
ス「ダメ・・・今日 歌うって決めてたから・・・」
強引に引っ張る彼女に驚いていると
「ステラ! 何してるの!?」 フィーネさんが怒鳴る
フィ「彼はこの後 私が勉強を教えるから また今度にしてちょうだい!」 怒りが籠った言葉が出る
ス「・・・今日はゼオンと一緒に歌いたい・・・」
バチバチバチ!
フィーネさんとステラさんの間に電気が走る
ゼ「ステラさんごめん! 今日は・・・」そう言うと
ス「・・・嫌い?・・・」と言ってきた
ゼ「き 嫌いじゃないよ! あっ 明日の夜は?」
ス「・・・嫌いじゃない?・・・」
ゼ「うん ステラさんと歌うの好きだよ!」
ス「・・・わかった・・・」
そう言うと 手を離してくれる
さみしそうに部屋に戻るステラさん
振り返ると 冷たい視線でフィーネさんが見つめる
フィ「ステラも強引になったものね きっとあなたのせいね まぁいいわ 行きましょう」
ステラさんごめん! 心の中で謝り フィーネさんの部屋にお邪魔する・・・
イングリットは任務報告書を読む
ゼオンが入隊してから隊員の連携や対応が格段に上がっていること 難易度の高い任務も次々こなす隊員に誇らしいだが 気がかりな報告がある 戦闘があった任務では必ず敵に火傷の痕があり ゼオンは任務帰り発熱の症状があること
間違えなく 自分が見た夜叉の幹部アルタスに最後に与えた一撃と類似する
だが、イングリットは気づく
ゼオンはうまく力を使えていないと・・・
身を削りながら戦っていると
このままではいけないと悟った彼女はある人物に連絡する
「すまないが 頼めるか?」と・・・
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