第8話 集う協力者たち



さらに数日後 俺とルピスさんは帝都の一角にある貴族のお屋敷に来ていた


ゼ「すげぇ いかにもお金持ちが住む家だ」平民の自分の声が漏れる


ル「さあ 行きましょう 皆さんをお待たせするわけにはいけませんから」


ルピスさんは堂々としてお屋敷の扉をノックして、扉が開かれる



?「ようこそ お越し頂き感謝します!ルピス殿」


そこにはガルベドのワイルドな印象とは対照的な爽やかでいわゆるイケメンが挨拶をする


?「そして 君が協力者のゼオン君だね よろしく」


ゼ「はい よろしくお願いします!」お互い握手をする


?「私は帝国五聖の一人 シリウスだ」


この人がもう一人の五聖の協力者かー イケメンな上に礼儀正しいきっとお屋敷の主だなぁ


シ「さあさあ こちらへ皆さんお揃いですので」



シリウスさんに案内されある一室に入る


ガ「おう!来たかあねさんと坊主!」ガルベドさんが挨拶してくれる


部屋には他にも左目に眼帯をつけた女性


狼のケモミミと尻尾が生えた半獣人の女性


身長が2m以上ある頭に角が生え褐色の肌の女性


エルフよりも短い尖った耳 ハーフエルフの女性


ドラゴンの角や翼 尻尾がある女性


吸血鬼のような牙が見える女性



見知らぬ6人の女性がいた


シ「紹介しよう 彼女たちは特殊部隊デミナスの方々だ」


シリウスさんが丁寧に紹介をする


ゼ「どうも」と会釈する


それぞれが席につき、作戦を練ることに・・・


シ「今回集まってもらった他でもない 帝国の裏社会で暗躍を続ける組織『夜叉』の掃討または幹部を逮捕し、組織を事実上 壊滅に追い込む作戦のためである!


知っての通り近年 人さらいや麻薬の取引 密輸などが頻繁に発生しており 被害者や犠牲者の数も増加している。


国の兵士や工作員を送るも生還者はいない。かなり手練れの暗殺者を雇っている可能性が高い。このままでは帝国は犯罪の巣窟となってしまうだろう!


そこでルピス殿からお願いされた我らが集い、夜叉掃討作戦の会議を行いたいと思います!」


ゼ「おおー」?「おおー」ゼオンと背の高い褐色のお姉さん二人が小さく拍手する。



ガ「でも、アイツらって拠点たくさんあるんだろ 一部を捕まえても他のがすぐにまた別の拠点に移動するんじゃないか?」ガルベドが質問してみる


?「確かに拠点の数は20を超えると思われ、そんな数を一気に調べようなら相手に気づかれちまうね


けど、この数日でリザに偵察してもらって目ぼしい所はもうつけてあるのさ」眼帯の女性が言う


シ「イングリットその情報を教えてもらえるかい?」


眼帯の人はイングリットって名前かー


イ「了解」


イングリットさんは帝国の町の地図に5ヶ所 印を付ける


イ「うちの偵察担当リザが言うんだ間違えなくこの5ヶ所が幹部が拠点にしているのは濃密だ」


リ「この鼻と耳でばっちり特定したから大丈夫よん」


リザという半獣人の女性がえっへん!と威張っている


シ「あとはゼオン君が見つけた人身売買が行われるオークション会場か 同時に6ヶ所を攻め落とす作戦でいくが、配置をどうするか・・・」



ゼ「あのー俺がオークション会場に行ってもよろしいですか?」ゆっくり挙手して提案してみる


シ「うむ 君は民間人だから出来れば 他のところで補助を頼もうと思ったが、何か理由が?」


ゼ「俺 格闘術を習っていて丸腰でも戦えます!皆さんよりは弱いですけど、ここで何かしないと自分の夢が遠くなってしまうんです!だから俺も戦わせてください!」


深く頭を下げてお願いする


ガ「確かにオークション会場に行くならお前が適任だ!


ここにいる全員有名人で顔がバレてるからな 潜入するにはうってつけじゃねーか?」


ガルベドさんが後押しをしてくれる


シ「そうだが、彼は軍人ではない もしもことがあれば・・・」


ル「ならば 私も行きましょう! 二人で変装してオークション会場に潜入するのです!」


ルピスの提案に驚くが 嬉しくもなる


イングリットや他の人も賛成してくれ オークション会場には俺とルピスが行くことに


他の拠点にそれぞれが仕掛ける作戦が決まり 2日後の深夜に作戦実行が開始されることが決まった・・・

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