ミンティレス学園祭③

「あと5分で紙芝居かみしばいが始まるので見られる方は早めに席に着いて下さい」



図書室で紙芝居をやるみたい。

どんな話かな?

時間もあるし見ていこう♪



紙芝居は平民騎士と隣国の王女との身分差恋物語だった。


この物語は書籍にもなっていて誰もが知っている作品。



騎士が隣国に仕事できたとき

馬車にかれそうな王女を助ける所から物語は始まる。

叶わない恋だとわかっていながらも、お互いにかれ合い想いを募らせていく。両想いと知り離れたくなくて駆け落ちすることに。駆け落ちの途中で事故にあい二人とも命を落とす悲しい話だ。



身分差がなければ二人は幸せになれたのに・・・。


いつの間にか紙芝居は終わっていたみたい。


泣きすぎて気づかなかった。


図書室を出ようとしたら話しかけられた。


「ホワイト嬢、泣いていたみたいだけど大丈夫かい?」


リバーが心配そうに私を見つめていた。


「ムーア先生大丈夫です。紙芝居を見ていて悲しくなっただけなので」


「そうか・・・」


リバーが近づいてきて耳元で

「シャロンと二人きりで話がしたい」と言われた。


リバー距離近いよ・・・。


「リバー近いです」と小さい声で言った。


「授業終わったら図書室にいること多いから、いつでもきてね」と言い


リバーは去っていきました。


はぁ・・・

ここ、学園なんだよ。

誰が見てるかわからないのに近づかないでほしい・・・。


待たせちゃってるし

そろそろリバーに返事しないといけないのよね。



レイナに会えないまま学園祭は終わりました。

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