騎士団へ

私は今、お菓子作りが上手なメイドに

焼いてもらったクッキーを

袋に詰めてラッピングしています。

お昼すぎに騎士団に行くので急がなくては。


ラッピングが終わり少し経ったころ

お兄様がいらっしゃいました。


「シャロン、準備出来たかい?そろそろ行こうか」


「はいお兄様、準備出来ましたので行きましょう」


馬車に乗り騎士団に向かいました。

騎士団鍛練所ってどんな所なのでしょう。

はじめてなのでワクワクします。


30分程で到着しました。


騎士団の鍛練所は、思っていたより

広くて驚きました。

中では、ライアン様と他の騎士様が対戦されていました。


私とお兄様は、ベンチに座り見学です。


ライアン様の剣術は素晴らしいものでした。

さすが未来の騎士団長様ですね。


対戦が終わったようで

ライアン様がこちらにいらっしゃいました。


「アレン、シャーロット様いらっしゃい。来てくれて嬉しいよ。ありがとう」


ニッコリ笑顔が眩しいです!ライアン様


「ライアン様、こちらこそ。いつも鍛練見て下さり、ありがとうございます」


「スミス様、またお会い出来て嬉しいです。先程の対戦見させていただきましたが、お強くて素敵でした」


「シャーロット様、そう言われると照れますね。どうもありがとう。私のことは、気軽にライアンって呼んでくれると嬉しい」


「いいのでしょうか?お言葉に甘えてライアン様って呼ばせていただきますね。私もシャロンって呼んでください」


「様もつけなくていいんだけど。シャロン可愛いね」と微笑まれた。


「そ、そんな、呼び捨てだなんて出来ませんよ」


ライアン様にシャロンって呼んでもらえるなんて嬉しすぎます。


「そうなの?今はそれでいいかな。(顔真っ赤で可愛い)」


クッキーのことすっかり忘れてた。渡さなくては。


「クッキー持ってきたのでよかったらどうぞ」


「わざわざありがとう。いただくよ。今から巡回の時間だから、後で食べさせてもらうよ。また、いつでも来てね」


「はい、また来させていただきますので」


ライアン様が巡回に行かれたので

私達は帰宅することにしました。


次はいつ会えるのかしら。

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