前世の記憶①

「んっ!ここはどこ?」


目が覚めると同時に頭の中に誰かの記憶が流れてきた。

頭痛いー!!



「シャーロットお嬢様~!高熱が出て1週間寝てらしたのです。お目覚めになられて本当によかったです」


私の専属メイドの

ララ・ブラウンが号泣している。

「ララ泣かないで、心配かけてごめんね。1週間も寝てたなんて・・・」


「シャーロットお嬢様ララは嬉しいです。旦那様と奥様に伝えてきますので」


「シャロン目が覚めてよかった。父さん、ずっと目が覚めないんじゃないかと心配だったよ。しばらくは安静にしていなさい」


「シャロン目が覚めたのね。本当によかったわ 母さんも心配で心配で・・・。お父様の言う通り安静にしていてね」


「シャロン僕だよアレンお兄ちゃんだよ。

顔見て安心したよ、よかった」


「お父様お母様お兄様心配かけてごめんなさい」


みんなに号泣されハグされ大変だった。



とりあえず頭の中が混乱しているから整理したい。


私は伯爵令嬢シャーロット・ホワイト

8歳 ホワイト家の長女

3歳上にアレンお兄様がいる。


ちょっと待って

アレンお兄様で思い出した。

ここって、前世の私が大好きだった乙女ゲーム「愛をくれた貴方に」の世界じゃないの。


転生は嬉しいけど

なぜ、よりにもよって悪役令嬢なのですかー神様ー


私、シャーロット・ホワイトは

4人いる攻略対象のうち

王太子ルートで悪役令嬢となり

最後は王太子に処刑される。


処刑は絶対にされたくないので

王太子カイン・ベルクの婚約を阻止し

悪役令嬢にならないように頑張ります。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る