18話_サキュバスとデッドヒートデート2
ソフィアとのデート当日。
楽しみを抑えきれないせいか、僕はいつもより少し早めに目が覚めた。
隣にはピンクのパジャマ、すべすべでいい匂いのする柔らかな肌が密着している。たゆんたゆんと揺れる物体を触りながら持ち主の顔を見ると―――。
「……あれ、ソフィア。おはよう」
「…」
「……」
「…………」
唐突なことに頭が回らない。なんだ!?
なにが起きた!!?
「ごめん!!僕、部屋間違えた!!?」
そう言って慌てて、ベッドを飛び出し部屋を出て扉を閉める。
閉めて、心を落ち着かせる。
心臓がめっちゃバクバクいってる。
ソフィアの部屋を間違えた?でも、昨日普通に僕の部屋で寝たはずなんだけどな…。
徐々に頭が覚醒して、扉に掛けてある札を見る……あれ、僕の部屋だ。
そーっと、部屋を開けてベッドまで近付く。僕の枕を抱いたまま安らかな寝息を立てているソフィア。
どうしよう、このままにしておこうか。
仕方なく、リビングに降りてテレビでも見ることにする。
しばらくすると、僕の部屋からきゃーっと言う言葉が聞こえてきた。
◆◆◆◆◆
「ごめんなさい……シオリ…」
「いやいや、誰にでも間違いはあるよ」
起きてきて、第一声僕に謝るソフィア。
「ほら、昨日疲れてたんだよ、きっと」
「あぅぅ……」
申し訳なく、所在なさげだ。
「ほら、コーヒーでも飲んで」
「ありがとうございます」
ずび、ずびび。
ピンクのパジャマのまま、ソファに座ってコーヒーを飲むソフィア。
サイズのゆったりしているパジャマだが、そこからでもソフィアのしなやかな体のラインが見て取れる。ついそのラインを目で追ってしまっていた。
ソフィアと目が合い少し気恥ずかしくなる。コーヒーを飲んだことで少し落ち着いてくれたかな。
「今日は天気良いみたいですね」
「そっか、良かった。じゃあ天気は気にせず出られるね」
「はい、ちなみに今日はどちらに向かうんですか?」
「公園の方に行こうかなって。そこに昨日話してたお菓子屋さんがあるみたいなんだ」
「じゃあ軽く公園で食べられるように用意していきますね」
「僕も手伝うよ。食材なにか残ってたっけ?」
「サンドイッチならつくれそうですよ」
2人でキッチンに向かい、公園に持って行けそうな料理を模索する。たまご焼きに、ベーコンレタスのサンドイッチ、ウインナー等々ピクニック向けのお弁当を手際よく用意していく。
「たまご焼き、こんな感じでどうでしょう」
ソフィアがたまご焼きの切れ端を僕に食べさせてくれる。程よい甘さが口の中に広がる。
「うん、美味しい」
「シオリは少し甘い方が好きなんですよね」
はにかむソフィア、純朴とした可愛らしさにソフィアがサキュバスであるということを忘れてしまうんだよな。
「シオリ…」
なにやら艶っぽい声。普段こんな感じだったっけ?上目遣いで少しもじもじしているように見える。
普段出さない色気にドキッとしてしまう。
「ソフィア?」
「い、いえ。それじゃあ、私出掛ける支度してきますね。シオリはゆっくりしていてください」
「わかった。じゃあまた後でね」
僕も出掛ける準備をしておくか。
身だしなみを整えるために洗面台へと移動する。
ふと、さっきのたまご焼きを食べさせてもらったのってなんか恋人同士っぽかったなと思い出して顔が赤くなるのを感じるのだった。
支度が終わり、ソファでゆっくりしているとソフィアが降りてきた。
いつもより気持ち短めの淡い色のスカートが目を引く。外側を覆っている部分が透けているスカートのようだ。トップスも首がゆったりめのセーターでソフィアの小顔がより際立つ。
「シオリ、準備が出来ました」
「うん、じゃあ行こうか」
戸締まりを確認して、2人で家を出る。
フーマルは用事があるとかで、昨日の夜から家にはいなかった。
あの変態ポメラニアンの用事ってなんなのか一抹の不安を覚えるが、特に気にしないことにする。
◆◆◆◆◆
家から公園までは歩いていける距離なので、2人並んで歩く。
幸いなことに天気にも恵まれ、今日は外に出るには最高の一日になりそうだ。
「そういえば、頭の怪我は大丈夫ですか?」
この前、野球部の部長と対戦した時に頭に受けた傷は、今はもうすっかり良くなっていた。ソフィアに治療してもらったおかげだろう。
「うん、ソフィアのおかげですっかり良くなったよ」
「特に後遺症もないみたいで安心ですね」
「にしても、あの治療凄かった。心地良かったし、機会があればまたお願いしたいな」
「え、ええと、あれは…///」
顔を真っ赤にしてうつむくソフィア。なにかまずかったかな。
「あ、あの、あれはシオリが、本当に大変な時だけです///」
「そっか、やっぱ貴重な能力なんだな」
「はい、そう思ってもらえると助かります…///」
そう言って、ソフィアは僕の腕に手を回してくる。
「ス、ソフィア?」
突然のことにドキッと反応してしまう僕。
「きょ、今日は、デートなんですよね?」
ソフィアはたどたどしく言葉をたどる。ソフィアの柔らかな胸が腕に軽く触れて、鼓動がこちらまで伝わってくるようだ。
「う、うん、そうだよ」
「デートというものは、その、お互い手をてないだり、腕を組んだりするものだと雑誌で読みました。シ、シオリは嫌ですか?」
「そ、そんなことないよ」
普段主張しないソフィアがこれだけ表に出してくるんだから、余程勇気を振り絞ってるんだろうな。これはソフィアにリードさせるのは漢としてはやってはいけない。
「デ、デートだからね、こ、このくらい当然だよ」
格好つけようとするが、声がうわずる。
どうしたら正解なのかわからない。
「そ、そうですか。じゃ、じゃあこんな感じで」
「う、うん。じゃ、じゃあ行こうか」
2人とも緊張でカチコチになり、同じ方の手と足が前に出てなんともぎこちない歩き方になる。
◆◆◆◆◆
「シオリ、楽しいですね」
「ただ歩いてるだけだよ?」
ソフィアの顔を見る僕。微笑んだ顔が可愛らしい。
「それがいいんです」
ソフィアにとって、この体験自体が貴重なのかもしれない。天界にいた時は色んなところから狙われてたって聞くし。こっちでも、ソフィアの可愛さからよく二度見されることはあるけど、上の暮らしに比べれば楽しいのだろう。
「シオリ」
「なに?」
「昨日のミュウとのやり取り。私あまり良くは思ってませんからね」
ギクッ。
ソフィア怒ってたのか。
昨日のミュウからの誘惑は仕方のないことだと思っていたけど。
「ミュウだってサキュバスなのですから異性を求めたくなる気持ちは理解します。ですがシオリ、あなたでなくてもいいはずです」
ごもっともな意見だ。
「ソフィア、気にしてたんだね」
「と、当然です。サキュバスは1人に絞らないといけない決まりはありませんが、独占欲は、わ、私にだってあります///」
顔を真っ赤にして抗議するソフィア。
今までに見たことのない表情をするソフィアがたまらなく愛おしく感じる。
「わかった、じゃあ次にミュウやスカーレットが誘惑してきたときはソフィアのところに行くよ」
「そ、そ、それはそれで恥ずかしいです///」
「でも、そうしないとまた僕逃げないといけないし」
「そ、そ、そうですよね……」
頭をグルグルと悩ませるソフィア。
気になるけど強くは言えない。ソフィアの性格を考えるとそれはそうだとも思うのだが。
「ソフィアってサキュバスの欲求が抑えられない時ってあるの?」
「普段はないです。この眼鏡がありますから。ただ……」
「ただ?」
「あのですね、」
「うん」
照れながらも話そうとするソフィア。その時、視線の端で、前を歩いていたお婆さんのバッグを引ったくって逃げる男が目に入った。
「ド、ドロボー!!」
バッグを取られたお婆さんが叫ぶ。
「ソフィア、ちょっと待ってて」
「あ、シオリ!!」
とっさにバッグを盗んだ男を追いかける。
見た感じそんなに速いわけではない、追いつけそうだ。
「待てー!!」
角を曲がり、袋小路へも追い詰める。
「さあ、悪いことは言わない。盗んだバッグを返すんだ」
「うるせえ!!なんだテメェは!!」
逆上し、ナイフを取り出す犯人。
やばい、この状況は想像していなかった。一気にこっちの形勢が不利になる。
流石に刃物相手に勝てるほどの技術は持ち合わせていない。
怒り狂った犯人はナイフを振り上げ僕の方へと向かってくる。
万事休す、このままだとやられる―――。
その時、意外なところから一撃が飛んできた。
パァン!!
振り下ろされた腕を回し蹴りではたき落とす男性。
それは洗練された動きで一切の無駄のない回転だった。
一体誰だ?男はそのまま犯人を地面へ転ばせると腕を押さえてその上に乗っかった。
「ぐえっ!!」
犯人は一瞬の出来事に対処できず倒れ込む。
「にいちゃん、途中までは良かったがツメが甘いな」
短髪で逆立った髪をした男性はニッと笑うと僕の方を見た。
男性はどこかからロープを取り出すと犯人をグルグル巻きにして壁際に立てかける。
「こんなもんでいいだろ」
「あ、あの、ありがとうございました」
パンパンと手を払う男性。構わん、と快活に笑う。
今気付いたが、すらっとした長身でモデルのような体型だ。
ん?あれ?
この人頭に犬耳をつけている。
アクセサリー?だよな?
「世の中まだ正義感持った奴がいるってことがわかっただけでも、まだこっちの世界は捨てたもんじゃないってな」
「は、はあ、」
何か言葉に違和感を感じたが、犬耳をじっと見たまま相づちを打つ。
「シオリ!!」
息を切らしながら走ってくるソフィア。
「大丈夫でしたか」
「うん、ちょっと危なかったけど、この人に助けてもらって」
ソフィアに、今しがた会ったばかりの名も知らない男性のことを説明する。
「そうでしたか、危ないところを助けていただいてありがとうございました」
男性に深々とお礼をするソフィア。
「いやいや、なかなか見所のある男だよ。ツメはちょっと甘いけどな」
「にしても、」
男性はずいっと近付いてソフィアの顔を見る。
「な、なにか?」
「いや、俺の主人が探してる人になんか似てるなって思ってよ。ま、人違いだろ」
この人、今ソフィアの目を間近で見たけど、大丈夫だろうか。眼鏡はあるから大丈夫だとは思うのだが、能力が発動しないかとヒヤヒヤする。
「なぁ、助けたついでに、次は俺のことを助けてくれねえか?」
「はい?(ソフィアと僕、同時に)」
◆◆◆◆◆
「ハッハッハ、いや助かったよ」
男性は大笑いしながら僕の後をついてくる。
男性は、なにやら主人から頼まれ事を聞いてきたのだが、どこにあるのかわからず困っていたとのことだった。この人の主人ってどんな人なんだろう?
話を聞いてみると、僕とソフィアが向かおうとしていたお菓子屋の愛の無限プリンを探していたらしい。用事が一緒ということで、その店まで連れて行くことにした。
「まさか目的が一緒だとはな」
「やっぱ人気なんですね、あのプリン」
「主人がどうしても食べたいから買ってこいってうるさくてな。買ってくるまで帰ってくるなと」
「それはまた随分と…」
ひどい主人もいたものだ。
「ま、下っ端だからな、俺は。そうだ、まだちゃんと名乗ってなかったな。俺の名前はカゲトラと呼んでくれ」
「格好いい名前ですね」
「だろう?主人がつけてくれた名前でな」
「素敵ですね」
「突っ走り少年がシオリ、こっちの可愛いお嬢さんがソフィア、よし覚えた」
カゲトラはにこやかに笑う。とても爽やかな好青年と言った感じだ。
気になっていたことをソフィアに耳打ちする。
「(カゲトラさん、犬耳つけてるよね?)」
「(あれは本物ですね)」
「(え!?そうなの?)」
「(おそらく、使い魔的な何かだと思います。悪い方ではないみたいなので、大丈夫ですよ)」
「(わかった、そうする)」
「ん?どうした?」
「いや、なんでもないです」
平然と装う僕とソフィア。この人が使い魔?ということは、天界になにかしら関係あるのだろうか。ひとまずプリンの場所を教えて別れる、が良さそうだな。
ひとり合点し、カゲトラをお菓子屋さんまで連れて行く。
ここで問題が発生した。
【愛の無限プリン 残り1個】
昼時だというのに最早プリンは一つしか残っていなかった。
困ったな…せっかくソフィアに食べさせようと思っていたのだが、さっきの話を聞いた後ではとてもじゃないが買い辛いよ…。
僕がどうしようか迷っていると、
「シオリ、プリンはカゲトラさんに譲ってあげてください」
「いいのか、ソフィア?」
「はい、カゲトラさんにはシオリを助けていただきましたし」
「……そっか。じゃあまた今度買いにこよう。カゲトラさん、どうぞ」
プリンをカゲトラに譲る。
ぎょっ!!?
男泣きなのか、涙を流しながらこっちをみるカゲトラ。
「夫婦揃って譲り合いの心まで持ってるとは、俺は、俺は今感動している」
なにか心に響いたようだ。めちゃめちゃ感情が表に出る人なんだな。
夫婦と聞いて顔を真っ赤にしているソフィア。僕も照れながら訂正するが聞こえてないようだ。
「これがないと俺も帰れねぇ、すまねえが今回は恩に着る。ただ、このことは忘れねぇ。俺の名にかけてシオリとソフィアにはなにかしら礼をさせてもらう」
「いやいや、このくらいで別に。僕も命を助けてもらったんだし、このくらい安いもんですって」
「そうか…いやしかし、僕の気が済まない」
一度納得しかけたが、やはり何かしないと気が済まない風のカゲトラ。
このまま押し問答をしているとソフィアとのデートの時間がなくなってしまう。
「じゃあ、今度僕が困った時に助けてください」
「わかった!じゃあそうするとしよう」
カゲトラと厚い握手を交わし、帰りを見送る。彼は僕たちが見えなくなる最後まで大きく手を振っていた。
「熱い方でしたね」
「うん、そうだね。ソフィア、ごめん」
「気にしないでください。シオリが私のために考えてくれたことが嬉しいですから。プリンはまたいつでも食べられます」
「うん。それじゃあ、少し遅くなったけど、お昼食べようか」
「はいっ」
公園の良さそうな場所を探し、2人で並んで座ってお弁当を取り出す。
途中はどうなることかと思ったが、2人でゆっくりできる時間がとれて良かった。
今日は珍しくスカーレットもミュウもいないので落ち着いてソフィアと話ができる。邪魔がないって素晴らしいんだな。
「この街は、穏やかですね」
「そうだね。街の人も優しいし」
「シオリのいる街に来れて良かったです」
公園の湖を眺めながら感慨深げに話すソフィア。
彼女がそう感じてくれているのだったら、それは嬉しいことだ。
ストンッ。
ソフィアが僕の肩にもたれかかってくる。自然にというよりかは、起き上がり小法師の起き上がらないバージョンがそのままコロンと倒れてきた感じだ。故にぎこちない。
「ソフィア?」
「こ、これも、雑誌に書いてたので。ど、どんな気持ちですか」
「う、うん、なんだろう。不思議な感覚だよ」
ソフィアの優しい髪の匂いがしてきて、思わず近くに抱き寄せたくなるような、そんな気になる。
こ、こういう時はどうすればいいんだ?
一切頭の中に選択肢が思い浮かばない。僕も雑誌を読んで勉強しないといけない。
固まるソフィアを受け止めたまま、僕も何もできずに肩寄せ合うどんぐりみたいな光景が出来上がる。
「ふっ」
思わず笑いだすソフィア。僕も連れて笑う。お互いしきりに笑った後、草原に寝ころんだ。
仰向けになった僕の上に、ソフィアが壁ドンの床バージョンのようなものをして乗っかってくる。
「シオリ、さっき聞きましたよね?サキュバスの欲求が抑えられない時があるのかって」
「う、うん」
ソフィアの目は真剣だ。
「あるんです。年に数回、どうしようもなく甘えたくなる日が」
ソフィアは顔が真っ赤になりながらも言葉を続ける。
「今までは誰にも会わないことで回避してきましたが……自分ではどうしようもなくて……」
まさか…。
「え、もしかして、今日?」
「……はい////」
ソフィアは顔を真っ赤にして目を逸らす。
「じゃあ、今日の朝のも?」
「………気をつけてはいたのですが、こちらに来てリズムが変わったみたいで、無意識に…////」
ソフィアは部屋を間違ったのではなく、寝ている時に無意識に僕を求めてしまったらしい。
「それって、僕で抑えられるものなの?」
「はい、シオリがそばにいてくれればそれだけで」
なんだ、それならなんとかなりそうだ。ソフィアにミュウやスカーレットみたいなことをされたら、さすがの僕も我慢できそうにない。
「それだったらお安いご用だよ。僕なんかでよければ」
「シオリ」
ペタンと僕の体に乗っかってくるソフィア。胸の柔らかさがモロに伝わってくる。
「少しこのままでいさせてください」
「うん」
普段見たことのないベッタリした感じのソフィア。それはそれでなんか新鮮だった。
「なので、今日はシオリに甘えさせてください。今度、私に甘えていい日をつくりますから」
それはそれでなにやらおいしいイベントが。
「じゃあ、少しこのままでいよっか」
「はい」
そうして、ゆっくりしようとした矢先、湖の向こうから物凄いスピードでこっちに向かってくるアヒルさんボートが見えた。
アヒルさんボートの上にはなにやら人が立っている。
あぁ、また面倒事がやってきたな。
そう僕は直感した。
アヒルさんボートは謎運動によりターンすると、境目のところで止まった。
ターンの反動で波飛沫が全部こっちに降ってくる。
バケツを頭からかぶったように僕とソフィアはびしょびしょに濡れてしまった。
「…」
「………」
アヒルさんボートからは1人の女性と男性が降りてくる。
男性は、先程別れたカゲトラだった。
呆然と立ち尽くす僕とソフィアの前に女性がやってくると、ソフィアに向かってビシッと指を指した。
「やっと見つけたわ。天帝様の命令で、あなたを迎えに来たわよ」
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