僕と彼女の壊れた関係

ジント

森崎真司 視点(1)

高校3年の6月27日(日曜日)僕の誕生日最悪な誕生日


彼女の家のリビングにて、真実を問いかける。


「君を妊娠させた相手は?」と。






約1カ月前の高3の5月29日(土曜日)


土曜日の昼前、自宅の自分の部屋でゲームをしていると、家の固定電話が鳴り響いた、母が出たのだろう、電話の呼び出し音が鳴りやみ、しばらくすると、顔面蒼白になった母が僕の部屋の中に入って来て「夕夏ちゃんのお母さんからの電話で、夕夏ちゃんがリストカットして、〇〇総合病院に搬送されたって!」と、電話があったと言った。




高2の夏祭りの日、僕が告白をして、両想いになった彼女三島夕夏の事だろう。


夕夏とは高1の時に同じクラスで席が隣になった子で、1年の1学期に同じ図書委員になり会話をする機会が増えた、2学期に、数人で遊びに行く友達へと発展、3学期には2人で遊びに行くほどの仲になり、2年の1学期で手をつないで遊べるデート仲にまでなった。


そして夏休み、近所の夏祭りの際、打ち上げ花火が見られる神社の境内で僕が告白をし、OKをもらいキスもした。


付き合いだしてから、夕夏は容姿を気にしだした、顔を隠すようにしていた前髪もバッサリと切り、地味にしていた髪形が綺麗に整えられ、黒縁眼鏡をコンタクトにした。


学校指定のセーラー服が、更に彼女を清楚系美少女に引き立て、一緒に街を歩けば誰もが振り向く、そんな彼女の事が誇らしく自慢の彼女、そして僕には勿体ない人である。


彼女自身も自信が持てるようになったのだろう、「綺麗な私を見てほしい。だから浮気はだめよ♡」と、真剣な眼差しでお願いされ、浮気はしないと神に誓った。


それから夏休み中に,お互いの両親に「この人と付き合っています。」と紹介もした。


彼女の両親からは「あの子が最近、明るくなったのは貴方のおかげ。」と、感謝までしてくれた。


「ただ、子供ができるような行為は卒業してからね。」と、釘を刺され、照れながらも夕夏と一緒に承諾をし、清らかな交際をすることを誓った。


2学期からは、告白の現場を見られていたのだろう、からかわれながらも公認のカップルと周りには認識をされ、恥ずかしいがお互い頬を染め、僕は浮かれていた。


それからも夕夏は容姿を更に磨き、2学期の前半には誰もが認める、学校で1番の美少女になった。


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あとがき

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