黄昏時に唄を

夜の帳が下りて 静かな闇に包まれるその前に


あなたの唄が聴きたい



道端にひっそりと咲き誇る花を見て 綺麗だという


零れ落ちる涙を拭っては 優しく微笑んで



迷いながらもすべてを受け入れようとする 澄んだ眼差し


この名前を呼ぶ何色にも染まることのない 透明な音



あなたが紡ぐすべてのものが わたしへと触れて


暖かくしていくから



あなたの唄が聴きたい



月が色を変える前に この黄昏に手が届かなくなる前に


あなたの唄を聴かせて



刹那の瞬間さえも 永遠へと変わるから

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