追慕

射抜かれたのは一瞬でした


瞬きなんてしていたかどうか


花吹雪のように胸が躍りました



コーヒーをいれるあなたの仕草


今でもうたた寝のときに思い出します


砂糖を三杯ねとささやくように注文をする人



花が咲いたと喜んでいるのに


根本に住まう生き物には渋い顔をする


好きなものと嫌いなものがはっきりしていた



緩やかな時間が流れていく中


たくさん色々なことがあったねと微笑む


雲に思い出を映しては懐かしむ



今では互いに触れることもできないけれど


今でも近くで見守っています


遠い日の いつかのあなたへ


大事な宝物の私より 愛をこめて

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