第29話 七月の雨


七月の星は

雨に隠れて藍色の空

流れる雫は

星の涙のように

この掌を伝って落ちた


せめて

ただ一度の夜

星の流れの川を越えて

逢いに行きたい

幾千億の星の煌きの中

ふたりだけで戯れて

そのぬくもりの中

眠りに就きたい


七月の星に願いを掛けるよ

あなたと、、

あなたに、、

あなたを、、、






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