冬の醍醐味


「寒い……」


 空から舞う雪は勢いを増し、銀世界になる未来は遠くない。でも、私はどうしても味わってみたい。


「よう。お前も来たのか」


「せっかくだからね〜」


 見知った顔がひとり。それもそのはず、この情報を教えてくれたのは彼だから。


「横座れよ。雪の中で食べるコンビニおでんは最高だから」

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